今日は春みたいに暖かいです。3日ほど前はからっ風が吹いてどうしようもありませんでしたが…我が家が住んでいるのは埼玉の西部地域(地図で見ると南部に思えるけど)。大体において気候は穏やかで、自然災害とは無縁と言っても良いでしょう。
埼玉の欠点はからっ風
ただ、どんな場所にも欠点はあるようで、それが当地域ではからっ風なのです。からっ風といえば群馬県ではないかと思われるかもしれませんが、埼玉も負けず劣らずだと思います。
しかも埼玉は平地が多く、そのほとんどが畑です。その上、現在は作物がないただの空き地となっていることも多く、風が吹くと土が飛び放題です。3日前には空の色まで土色になり、恐怖感を覚えるほどでした。
夫いわく「群馬県は山が多いから、ここら辺のように土埃だらけにはならないんじゃないか?」だそうです。風が吹いている間はもちろん、窓をキチンと締めていますが、それでも家の中は土でジャリジャリします。
もう3日経っているのに、床を拭くと相変わらず土の色がつきます。窓のさんもまだ掃除しきれていません。浴室やトイレの換気口に貼っているホコリよけのフィルターは、見るも無惨に真っ茶色になりました。
風が吹いた後は、いつも後始末で疲れます。少しずつ、キレイにして『やっと元に戻った!』と思うとまた風が吹いたりするので、なかなか憂うつです。これが春になるまで続きます。
雪国出身の母は…
私の母は新潟県出身で、18歳で上京しました。最初は冬でも晴天が続く関東地方は素晴らしいと思っていたそうです。なんといっても雪かきの心配はないし、冬なのに外に洗濯物が干せるのです。
しかし、長年関東地方に住むうちに、母はからっ風の嫌さが身にしみたようです。「本当に風が強いときは洗濯物なんか外に干せないからね」と言っていました(もう縫い目の中にまで土が入り込んで、洗濯したんだか汚したんだかわからなくなります)。
かと言って母は雪国に戻ろうとは思わなかったようだし、からっ風の方がまだ我慢できると思ったのか…それとも、今更実家の近くには戻りたくなかったのか…私にはよくわかりませんが、まあ、からっ風の方が良いのではないでしょうか。
雪下ろしは重労働で、しかも命の危険を伴うものです。今年も何回も雪下ろしで命の危険にさらされたというニュースを聞きました。いくらからっ風で家が土埃まみれになっても、命の危険はありませんから、きっとマシなのだと思います。
でも、注意はするべき
まあ、車を運転しているときは、視界不良に充分注意しなくてはいけませんが。本当に目の前が一面茶色になって見通しがきかなくなります。軽自動車だと運転中もフワリと浮くような感じがするし…
そう言えば、雪国では冬にからっ風は吹きません(雪があるから乾燥しない)。母はからっ風の威力にずいぶんと驚いたようです。中学のときの先生(群馬県出身)は「当地のからっ風は決して群馬にひけをとらない」と断言していたっけ。
決して深い交流があった先生ではありませんが、毎年強風が吹く度に思い出します。まさか先生も、こんなことで思い出されているとは夢にも思っていないだろうな。
早くこの季節が過ぎてくれ、と思いますが、この季節が過ぎて次は夏が来るんだと思うと、それもまた嫌なのです。


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