掃除は簡単な方がよいと思っています。だから、わざわざ掃除機を使わずにクイックルワイパーやダスキンのモップを使うし、使った雑巾を洗うなら、使い捨てのお掃除シートを使います。
年を取っても、自分で掃除をしたい!
簡単に掃除ができる道具を採用することで、ハードルが下がって、毎日掃除ができるようになります。たまに丁寧に掃除をするのもよいかもしれませんが、毎日少しずつでも掃除をすることが、積み重ねになって家がキレイになっていきます。本当に気がつくと、土埃でザラザラだったサッシがキレイになって、触るとツルツルになっていたり、黒ずんでいたクッションフロアの色が明るくなったりします。
毎日の積み重ねで家をキレイにするのも大切ですが、掃除を簡単に済ませることには、もう1つ大切な理由があります。それは年齢を重ねたときに対する備えです。どんな人でも年を取ると、重い掃除機を出して掃除をすることが大変になるし、手を伸ばして窓を拭くことも難しくなります。
私の母は晩年、掃除機が重くてたまらず、軽いと評判の掃除機を何台か買っていました。結局はそれでも使うことができず、掃除は人に頼んでいました(ヘルパーさんや私に、です)。
何十年も掃除機を使って掃除をしていた母は、それ以外の方法を受け入れられませんでした。部屋も掃除機でなければ掃除ができないような、カーペットを敷いた部屋が多かったです。もし私なら、たとえカーペットが敷いてあっても、ほうきでゴミをかき出して何とか掃除をしたと思います(コロコロなどの粘着テープを使った掃除の方法もありますね)。
いよいよ体力的に厳しくなってきてからではなく、まだ若くて体力的にも衰えていないときに掃除の方法を見直していれば、楽な方法を受け入れて掃除ができたのに、と私は考えています。
人に頼むんだからよい、といえばそれまでですが、やはり自分でやるのと人にやってもらうのでは違いがあります。人がやる掃除を見ていた母の顔は、私には歯がゆそうに見えました。
大変なだけじゃない、掃除は危険な行為
どんな人でも絶対に年を取り、掃除が危険な行為になります。掃除のときにケガをする人は多いそうで、私自身も数年前に掃除中に台から転落したことがありました。
キッチンのシンクの上に収納棚がついているのですが、その扉を拭きたいと考えた私はシンクの縁に乗って、手を伸ばして拭くという離れ業に挑戦しました(当時、我が家には脚立がなく、椅子を使ってもシンクの上、天井に近いところについている収納棚には手が届きませんでした)。
拭いているうちに夢中になり、足元がおろそかになってしまったのでしょう。気が付いたら足を踏み外していました。落ちるときはまるでスローモーションのようで、自分で何とかできそうでしたが、ダメでした。大きな音がして、自分で『ああ、落ちちゃった』と思っていたら、長女がすごい勢いで2階から降りてきました。今まで聞いたこともない大きな音で、私がどこかから落ちたことがすぐにわかったそうです。
窓を拭いていて、2階から転落してしまい、車椅子の生活になった人の話も聞いたことがありますから、掃除につきまとう危険性は決して無視できません。
自分にピッタリの簡単な掃除方法を見つけよう!
母を見てきたことと、自分自身も掃除中に転落したことから、毎日安全に行えて、年をとってもなるべく自分で掃除ができるようにするために、掃除は簡単な方法を考えることが大切だとわかりました。簡単でも毎日するなら、汚れがたまらないので、大きな問題になりません。
掃除はこう、という思い込みがあると簡単な掃除方法を考えるのは難しいのですが、よく考えてみると自分がこうだと思っていた掃除方法は、一体誰から学んだものでしょうか。ただ何となく昔から続けているだけの人が多いはずです。いろいろ試してみて、自分の家にピッタリの掃除方法を見つけてもよいのではないでしょうか。
私の家に欠かせないのは、クイックルワイパーやダスキンのモップですが、ほうきとちりとりという人もいるでしょう。いや、コロコロ(粘着テープのクリーナー)だという人もいるはずです。これらの方法はどれも音や臭い、排気を気にしなくてもよいのもうれしいポイントですね。どうか自分と自分の家にピッタリの方法を探してください。そして、できれば見つかった方法を発表してくださると、私の参考になるのでうれしいです。