歯の詰め物が取れてしまったので、歯医者に行きました。私が通っているのは、近所でも評判がよい歯医者なので、2週間も待たされました。
虫歯じゃなかった!
詰め物が取れたのは、左上の一番奥の歯です。取れたときにじっくりと眺めましたが、詰め物の色は黒く変わり、これが自分の口に入っていたと思うと、少々嫌でした。しかし実際に診察を受けてみると、虫歯がひどくなって詰め物が取れたわけではありませんでした。1年ほど前にも詰め物が取れましたが、そのときも虫歯ではなく、すぐに取れた詰め物を入れ直して治療は終了しました。
しかし、今回は詰め物が変形していて、もう使えなくなっているといわれました。食いしばりがひどいのか、と早合点しそうになりましたが、そうではなく口の中で取れたときに、噛んでしまったのでしょう、ということでした。
いくら虫歯でなくても、詰め物が使えなくては、治療が必要です。歯を少し削って、形を整えてから、型取りをして詰め物を新しく作らなくてはなりません。せっかく虫歯ではないと喜んだのに、歯を削らなくてはならないのです。虫歯を削るのは諦めがつきますが、虫歯ではないと聞くと、急に残念になりました。
虫歯対策に効果があった!
とはいえ、虫歯が悪化していないのは、私にとっては大きな進歩です。定期的に歯医者に通って歯石を取ってもらっていること、毎日デンタルフロスを使うようになったこと、そして食後にガムを噛む習慣をつけたことが功を奏したのだと思うと、本当に嬉しかったです。
デンタルフロスは、歯科衛生士さんにいわれて、習慣にしました。歯と歯の間に歯石がたまりすぎているから、フロスを使うように強く進められました。最初は面倒でしたが、今は1日1度くらいなら苦にならなくなりました。また、歯石を取ってもらうのも、時間がかからなくなり、自分も楽になりました。歯石がついたままだと、虫歯になりやすくなりますから、できる限り口の中に歯石がない方がよいのです。
キシリトールガムの宣伝を見てもずっと半信半疑でしたが、キシリトールの効果のほかに、よく噛むことで唾液が増えるのも歯には良い効果があると知ってから、ガムを噛むようになりました。これはもう2年近く続いています。
女性は更年期になると唾液の量も減って、虫歯や口臭の原因にもなります。ある程度の時間(20~30分)口を動かすことで眠気覚ましの効果もあります。
歯磨きの新常識!
年を取っても諦めずに、口の中の健康を保つ努力をすれば、必ず効果が出ます。歯医者とデンタルフロスと、キシリトールガムの3点をぜひ試してみてください。もちろん歯磨きも大切ですが、それはもう当然みんながやっていることですよね。
だからあえて書きませんでしたが、歯磨きにも新しい常識があります。それは磨いた後のうがいを何回もしない、ということです。うがいは1度でよいそうです。丁寧なうがいは歯磨き粉に含まれている、フッ素がすべて流れてしまうそうです。スウェーデンでは1度もうがいをしない人たちもいて、虫歯にかかる人は激減したそうです。
一生自分の歯で暮らしたい!
私の母は、40代から入れ歯を使っていました。入れ歯は1度作っても、歯茎の状態が変わると合わなくなって、使うと痛みがあったりしたようです。だから母はいつも食事に苦労していました。少しでも歯ごたえのあるものは、とても嫌っていました。そんな母を見ていたから、歯の大切さは身にしみています。
しゃべるのも自分の歯がないと不便だろうな、と思います。いくらキレイでも、入れ歯の人工的な口元だと少し、自分の気が引けてしまうような気もします。だから、私は今ある歯を何とか守りたいと思っています。もうそれほどキレイな白い歯ではありませんが、自分とは長い付き合いの歯だと思うと、愛着が湧いてくるのです。