なぜ人は鼻出しマスクに腹が立つのか?

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昨日だったか、テレビのニュース番組で大分県臼杵市の市議の鼻出しマスクが物議をかもしていると報道されていました。

今年8月、この市議(60代男性)はマスクをせずに中学校のそばでワクチン接種反対の内容のビラを配りました。この活動に対して、市民から苦情の電話などを受けた市議はその後開かれた市議会の決算委員会に、鼻出しマスクの状態で登場。

マスクをキチンと着用していないため、市議には発言許可はおりず、その場から退席することとなりました。今後もマスクを正しく着用しなければ発言許可がおりないとされたことに対して、市議は法的手段の行使も辞さない考えだそうです。

鼻出しマスクは誤ったメッセージを発信する

マスコミに対して市議はマスクが強要される社会はおかしい、と疑問を呈していましたが、見ている私も疑問を感じざるを得ませんでした。

なぜ、鼻マスクなのか。そんなにマスクを着用したくないのであれば、マスクをしないはずです。なぜ彼は鼻を出してマスクをしたのでしょうか。

エチケットのためだけであれば、マスクは口元を覆えば良いということになります。飛沫が飛ぶのはほとんどが口からだからです。しかし、コロナ禍ではマスクは感染防止のために着用しているのです。鼻を出していては、自分の感染リスクが上がってしまいます。

自分が感染することが、周りの人にコロナを広げることにつながるし、医療を逼迫させることにもつながります。あえて鼻出しマスクで公の場に出るということは、こんなメッセージを発信していることにならないでしょうか。

私は自分の呼吸が楽なことが最優先です。でも、口は隠しているから、大丈夫ですよ。私は自分が苦しいのも嫌ですが、他人から非難されるのも嫌なんです。マスクはしているんですから、誰も文句はないですよね?

私たちが鼻出しマスクを見ると、多少なりともイラッとするのは、自分勝手で都合の良い姿勢が透けて見えるからかもしれません。

見た目も問題

また、鼻出しマスクはあまり見た目も良くないと私は思います。鼻のすぐ下をマスクが横切ることによって、鼻が目立ち大きく見えるように思うのです。

マスクを正しく着用するのは意外に難しく、気がつくと私も鼻の左右や、頬の横に隙間ができていたりしますが、少なくとも鼻はマスクの中に収めていた方が見た目も良いし、自分にも周りの人にも安心感があると思います(ただ、鼻出しマスクの方が呼吸が楽なことは事実です。休憩時には、鼻を出すことがあっても良いと私は思います)。

他の市議が気の毒

発言を許可しないと言っている議会の皆さんは、鼻出しマスク市議と同じ室内にいるわけです。誰かがマスクから鼻を出していることは、リスクに他ならないでしょう。

公共の乗り物の中などなら、それは一過性のことでやり過ごせば良いかもしれませんが、常に同じ顔ぶれが集まる中で、ずっと鼻出しマスクをされたら、さすがに神経にさわるはずです。

市議は同じ志を持って働く仲間になぜそんな仕打ちをするのか、そして発言が認められないとなると、法的手段などと口にするのですから、これはもう逆ギレしていると言っても良いのではないでしょうか。

なぜここまでマスクが気にされるのかを考えて欲しい

私もマスクが大好きだというわけではないため、自宅やその周辺にいるときはマスクはしません。一人で運転中もしません。通常は鼻出しマスクの人を見ても『マスクが大きすぎるんだな』などと考えて、それ以上は気にしませんが、あえてやるのは良くないと思います。

ここまで人々がマスクのことを気にするようになったのには、それなりの理由があるからです。鼻出しマスクで議会に出席するのは、人々のコロナ収束への願いを無視する行為にも思えます。

鼻出しマスク市議は、マスク着用やワクチン接種に言いたいことがあるなら、正しい手段で伝えて欲しいです(例えば書面、SNSの活用とか)。議会などにはリモートで出席しても良いでしょう。

とにかく、鼻出しマスクで意思表示はしないで欲しいです。

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