夫が葬儀に参列することになりました。
この季節の葬儀に参列するのは本当に久しぶりです。今年は暑さが殊の外厳しく、夫は不安そうでした。そこでワイシャツだけでも、半袖のものにということになり、通夜の日の午前中に買い物に出かけたのです。
即決で購入したワイシャツだったが
スーツを販売する量販店が自宅から車で15分程度の場所にあったため、そこに行くと半袖の白ワイシャツが袋に入った状態で、たくさん積んでありました。首周りがサイズの目安だったため、1cm刻みでした。この細やかなサイズ設定がすごく信頼できるような気がして、早速首周りを店員さんに計ってもらい、値段も安かったため(一着2,000円程度)即決で購入しました。
しかも、ラベルには形態安定加工と書かれており、シワの心配もないだろうと思ったので、通夜の日に着るのと告別式の日に着る分、二着も購入したのです。
ところがいざ支度をしようと袋からワイシャツを出してみると、折り畳んで見えなかった部分にはシワがたくさんついています。夫がアイロンをかけていましたが、なかなか直りません。材質はポリエステル65%、綿35%でしたが、これでこんなにシワが寄るのかと不思議な気がするほどでした。
やっとの思いでアイロンをかけた夫が実際にワイシャツを着てみると、薄すぎてスケスケです。とにかく薄くて体の色がわかるほどです。そう言えば店員さんがやたらと、下着を一緒にどうですかと勧めてきていました。夫はそれを「いつも直接ワイシャツを着るんで、要らないです」と断っていたのです。
もう、下着を買いに行く元気を失った夫は、前から持っている長袖のワイシャツを着ることにしました。いくら安く買ったものでも、一度も着ないのでは無駄遣いに他なりません。
この反省は次に活かしたい
葬儀はいつあるか誰にもわからないため、慌てて購入することは仕方がないでしょう。しかし、せめて実物を見てから購入するべきでした。ワイシャツくらい、という気持ちが仇になったと思います。
量販店は『紳士服の〇〇』と名の知れた店だったため、まさか購入してからこんなに不満が出るとは思わなかったのです。それも私たちの油断だったと言われれば、正しくその通りです。
今ネットで調べたところ、やはり形態安定加工のワイシャツにはシワが少なく、ノーアイロンでも着用可能な場合があると書いている記事がありました。そしてポリエステルを65%も使っていれば、シワになりにくいとも。
だから、余計に実物をこの目で見て、できれば触ってみることが大切だったのでしょう。ネットで購入するならともかく、せっかく店舗に出かけたのですから。私たちは情報だけを鵜呑みにして、自分たちの感覚をおろそかにしたわけです。
皆さんも気をつけて
皆さんも葬儀の際に、あれがない、これがないと買い物に走ることもあるかもしれません(私はかつて葬儀の直前に急いで数珠を購入したことがあります)。くれぐれも実物を触ってみる、可能なら試してみてから購入を決めてください。まあ、我が家の場合、この先そんなに葬儀に参列する機会はないかもしれませんが、この失敗は必ず次に活かしたいです。
ちなみに通夜に参列したところ、男性は皆長袖のワイシャツだったということです。式場は冷房が効いているため、それでも大丈夫だったそうですが、では余計、暑い中ワイシャツを買いに行った私たちって、なんて無駄なことをしたんだろう…と反省しきりです。