心に向き合うのは大変なこと

健康

我が家の次女(昨日も記事に書きました)は時折思い出したように心療内科に行っていました。最初は軽いうつ状態だと言われ、うつ病の薬を処方されていましたが、それが体に合わなかったようです。ひどい眠気や倦怠感に悩まされて、飲むのを止めてしまいました。

大切な場所だったけれど

それでも時折行くのは、慌てて医者に行くほどではないけれど、体に不調が出るからです。便秘、腹痛、睡眠障害をしょっちゅう訴えていますし、一時は半年ほど生理が止まって婦人科に通っていたこともあります。こんな次女が自分の不調にあった薬を処方してもらうためには、心療内科は便利なようです。

私は家族以外の誰かと次女が話すのも大切な目的だと思っています。親だと距離が近すぎて見誤ることも、他人ならきちんと見えるのではないかと思っていました。娘は話したけれど取り合ってもらえない、などと医師に対して不満を言うこともありましたが、それでももう心療内科には行かないとは言いませんでした。

なぜ閉院したのか

しかしつい2日ほど前に久しぶりに心療内科に出かけたところ、閉院を知らせる張り紙がしてあったそうです。私が住んでいる市では、心療内科の医院がたびたび閉院します。そこにはいろいろな事情があるのでしょうが、やはり心の悩みと向き合うことが難しいのではないかと私は考えてしまいます。

私の学生時代の同級生が20代のときに心の病を患い、現在も完治していません。数年前、彼女からもうほとんど治っていて、今はいろいろな人と話すことでリハビリをしていると連絡をもらい、最初は楽しく電話などで会話をしていました。

本当におこがましいことですが、私は彼女の役に立てるなら、などと考えていたのです。ですが電話が1日に何度もかかってくるようになり、私は負担を感じるようになりました。そのころには話の内容も怪しいものになっていました。

電話に出ないと何度でもかけてくるし、しまいには「電話に出て!」とメールが届くようになりました。何度か私はそんなに電話をかけてきても、相手をする時間がないから困ることを話しました。彼女もそのときは「わかった。迷惑をかけてごめんなさい」と答えますが、すぐにまた電話はかかってきます。

私は「もう、電話をかけてこないで」とはっきりと伝えるしかありませんでした。私はとにかく逃げ出したかった。当時は電話が鳴るだけで怖かったです。このことは今でも私の心に引っかかっています。

怖いけど、もうしばらく心と向き合う

私は心の病がみな同じだとは思っていないです。彼女はまだ治っていないのに、昔の友だちと喋りたくて無理をしてしまったのかもしれません。それに心療内科の医師は私とは違います。私が心配するのはいらぬおせっかいというものです。でも、人の心の奥深くを見ることで、感じるものはきっと一緒のはずです。

そして自分にも心はありますから、いつどうなるかはわかりません。その心を取り出して眺めることもできなければ、人と比べることもできないのです。次女のことももちろん心配ですが、自分のことも怖くなります。心が病んでいても健康であっても、人はなかなか気が付かないのではないでしょうか。

次女は気にしたふうもなく、さらりと近所のもう1件の心療内科に予約してみる、と言っています。相性の良い医師を見つけて、少しでもこれからの生活にプラスにして欲しいと思っています。せっかくこの世に生まれたのだから、自分なりの幸せも見つけて欲しいです。家族のことだから、しばらくは私も心と向き合わなくてはいけませんね。

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