引きこもりの親の覚悟

家族

昨日に引き続き、朝刊を広げると引きこもりの人の記事が載っていました。自立支援をうたう団体と引きこもりの人のトラブルです。

団体にすがるのは不安だから

昨日と同じことを言いますが、親は子どもの行末が心配で、わらにもすがる思いで、このような団体にアクセスしてしまうのでしょう。とても高額な料金を取るところばかりのようですが、それすらも不安でたまらない親には安心材料になると思います。

人を自立させるためには、それくらいのお金がかかっても当然だ、安い料金のところはかえって信用できない、と私なら考えてしまいそうです。

無理やり拉致するように引きこもりの人を家から引き剥がして、無理にできないこと(就職)をさせるのは暴力以外の何物でもないという意見はあるでしょう。その意見は確かに正しいと思います。当事者以外の人にとっては。

自分の子どもが何十年も引きこもっている、自分の寿命は残り僅かだとなったときに、人は誰でも焦ってしまうのではないでしょうか。そして自分が生きているうちに、この問題に何とかかたをつけてスッキリしたいと思うのでしょう。

親にも覚悟が必要

自分の死後、子どもに普通の暮らしをして欲しいと願うのはそれほど贅沢な願いだとは思いませんが、やはり子どもを生んだからには、親にも覚悟が必要なのだと私は最近考えるようになりました。

子どもがどのようになっても、それを引き受ける覚悟が親にも必要なのです。確かにちゃんと学校に行って、就職や結婚をしてくれた方が親は安心できます。でも、それは自分の子育てが間違っていなかったと、自分を肯定したいだけかもしれません。

自分を肯定するよりも、せっかく子どもが目の前にいるのですから、その子どもを肯定してあげた方が、子どものためには良いのかもしれません。私の場合は、引きこもって風呂にも入らない次女を肯定するわけです。

歩み寄れたら良いなと思う

後20年後、80歳が目の前に迫ってきて、その時も次女が今と同じ引きこもりだったら、きっと何とかしたくなると思います。それを敢えてしないで、自分と夫の死後は自分で何とかしなさいとだけ言って死んでいく覚悟をするのです(生命保険くらいは入った方が良いとアドバイスはするつもりですが)。

引きこもる子どもの気持ちを私は分かっていないと思います。しかし、子どもに引きこもられる親の気持ちもまた、子どもは分かっていないでしょう。

このまま歩み寄れないのかな、と思うと寂しい気持ちにもなります。自分の家の中のことだと感情的になるかもしれませんが、人の家のことなら冷静に慣れるかもしれません。自分とは赤の他人の引きこもりの人と、話してみたいと少し思うようになりました。

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よろしくお願いします。

コメント

  1. はと より:

    初めまして

    最近このブログにおじゃまするようになりました、うちの息子も引きこもりです。
    今日の記事は私自身も悩んでいる事で真剣に読ませて頂きました。
    これからもおじゃまさせて頂きますね、よろしくお願いします。

    • yumikoneko より:

      はとさん、初めまして。ゆみこねこと申します。
      そして、コメントありがとうございます。

      次女のことでは私自身が悩んでも仕方がないとも思うのですが、いつも心に引っかかって考えてしまうという生活を送って5年目になります。
      子どもを生んでかなり経つのに、まだ親としてはブレブレなのです。

      引きこもりのことは、あまり人に話すことでもないと、黙っていることが多かったのですが(そもそも最近は人に会いません…)、ブログに書くと少し考えが整理できるようです。
      読んでもらっていると思うと励みになります。こちらこそ、よろしくお願いします。

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