橋本病とコレステロール値のために服薬を始めてから、ほぼ1カ月が経ちました。先日、経過を見るためにまたもや血液検査を行ったのです。橋本病の方は、あまり心配していませんでした。甲状腺ホルモンを服用し始めたので、悪くなることはないと思っていたからです。
私の不安は…
しかし、コレステロール値の方は母を見てきたために、心の中に根深い不安がこびりついていました。
母は薬を服用しても、コレステロール値が下がらず、すぐにより強い薬へと変更されましたが、それでもダメでした。医師からは「食事がいけないのではないか」、「運動不足なのではないか」とずいぶん注意を受けたようです。
運動不足とはいっても、60代の女性としてはそれほどひどい生活にも思えなかったし、食生活はずいぶんと気をつけていたのを私も見ていました。卵黄を捨てる、鶏肉の皮を剥いで捨てるなどもしていて、やり過ぎじゃないのかと思ったものでした。
だから、私もきっと甲状腺の機能が低下しているから、代謝が悪くなってコレステロール値が上がっているんだと思ってはいたものの、どこかで母のように薬が効かなかったら、どうしようという不安が拭えなかったのです。
結果として、私のコレステロール値はキレイに基準値内に収まっていました。まあ、服薬を始めたのですから、当たり前ともいえますが。私の不安がこれで1つなくなった、と感じるくらい嬉しかったです。甲状腺の方も、ホルモンは基準値内に戻っていました。まだ、甲状腺刺激ホルモンというのが多く出ているため、これが基準値内に戻るようにホルモン剤を増やすということです。
今は甲状腺ホルモンの恩恵はあまり感じられませんが、代謝が良くなればコレステロール値にも良い影響が出るようなので、楽しみにしています。
母に教えてあげたいな
検査の結果を知ったとき、やはり母も甲状腺の機能が低下していたのだと確信しました。医師に疑われたままでは嫌だと、ことさらに食事制限をしていた母を思い出すと今でも気の毒になります。「甲状腺の機能が低下しているのかも。私もそうだったからお母さんも調べてみて」こう言ってあげたいのですが、当の母は7年も前に亡くなってしまいました。
なぜ7年も経ってから、あのとき気が付いていれば、と思ってしまうのか、こういうことが歯がゆいというのかもしれません。今の私だけでも気がつけば、それで良いのだとも思いますが(気が付かなかったら、きっと母と同じことになっていたでしょう)、自分の努力が足りないからだと思いながら、亡くなった母のことをつい考えてしまうのです。
それにしても、無料のレディース検診でも、私のLDLコレステロール値の横には、甲状腺機能低下症の疑いあり、と書かれていました。母にそれを教えてくれる人は誰もいなかったのでしょうか。それとも、時代のせいなのでしょうか。
母が亡くなったのは、まったく関係ない病気のせいだったので、もう今さらどちらでも良いのかもしれません。