不思議な話

生活

夫の祖母と同じ敷地内に住んでいました。1999年、祖母が亡くなって、葬儀をしたときのことです。葬儀は自宅で行いました。私にとっては身近な人の死は初めてでした。もちろん葬儀を行うのも初めてだったので、告別式の終わり頃には、疲れてボウっとしていたのです。

背中を触ったのは誰?

告別式が終わり、火葬場へ移動する直前で、それまでたくさんの人が座っていた座敷の中は私を含めて数名が残っているだけでした。ぼんやり座っていた私の背中を誰かがそっと触りました。一度だけではなく、何回か触ったのがわかり、私はてっきり2人の娘のうちのどちらかだと思いました。

葬儀に飽きて、甘えてきたのだと思った私は、思い切り変な顔をして振り向きました。ちょっと相手をしてやろうと思ったのです。ところが私の後ろには誰もいないのです。

まだ座布団は並べたままになっており、座布団2つ以上は離れた場所に、次女を膝に載せた母が座っていて怪訝な顔で私を見つめていました(まだ葬儀が終わっていないのに、娘が変な顔をして振り向いてきたわけですから、母の気持ちもわかります)。

今、後ろに誰かいたでしょ。背中を触っていたでしょ?

こう言った私に母は答えました。「誰もいなかったよ。長女はもう車に行ったし、次女はずっと私が抱いていたから」

私の背中を何度も甘えるように、触ったのは一体誰だったのか、私は不思議でした。夫にその話をすると、とても嫌そうな顔をしていました。「葬式の最中に変なことを言うな」と言われました。

でも、私は確かに背中を触られたのです。一度なら勘違いということもあるかもしれません。しかし、二度三度と触られたのですから、勘違いとは思えません。

説明できないことがあっても良いと思う

背中を触ったのは誰だったのか、母は祖母ではないかと言っていました、祖母が何か心残りがあるのではないかと言うのです。私にはわかりません。ただ、私にはその触り方はとても優しく、まるで子どもが甘えているように感じられました(だから娘だと思ったのです)。

怖いとか嫌な感じはしませんでしたが、もし祖母の霊が私の背中を触ったとしたら、変な顔をして振り向いて悪かったと思います。祖母が気分を害したのか、不思議なことはそれが最初で最後になりました。

私には特に霊感のようなものはありませんが、たまにはこんな不思議なことがあります。説明ができなことだし、理屈にはあっていないかもしれませんが、こんなことがあってもいいのではないかと思います。

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