今に始まったことではなかった

育児に不安なお母さん 家族

ここ数日、娘たちへの愚痴ばかりブログに書いていますが、よく考えると決して娘たちが成長したからいろいろな問題が出てきたわけではありませんでした。実はと言うか、やはりと言うか、とにかく私は育児に悪戦苦闘してきました。

最初の子は大変なものだと思っていたけど

長女が幼い時は育児の何もかもが大変でした。3歳近くまで夜中に起きなければならなかったのも辛かったです。

その上、発熱しやすい長女は2回も熱性けいれんを起こし、もし3回目が起こったら大きな病院で検査をするように言われていたので、長女がカゼを引く度にビクビクしていました。

小学校に入学してやっと楽になったと思ったのもつかの間で、長女は授業に一切参加せず(その場にいても何も聞いていない)、勉強と言うものをまったくしませんでした。だから最初は高校に進学する意味がわからないと言っていましたが、美術科のある高校を知って、そこに入学すると言い出したのです。

長女もいろいろ不安だったと思いますが、私たち夫婦も長女がその高校に入学して、果たして卒業できるのか、そして将来はどうなるのか不安で仕方がありませんでした。

高校に入学してからも、本人は真面目にしているのですが、なぜか次々と問題を起こしてしまい(赤点を取るとか、交通事故に合うとか)、私はその度にハラハラしていました。

2人目なのに、ちっとも育児に余裕がなかった

次女は1度気に入らないことがあると激しく泣き叫ぶため、買い物に連れて行くのも一苦労でした。傍目からは「女の子2人だと、かわいいし楽でいいよね~、羨ましい」などと言われることもありましたが、私にはその言葉が虚しく感じられるばかりでした。

小学校高学年のときは、我が家の家計費を3万円もくすねて(わかっているだけでも、です)、私をショックに陥れました。お小遣いが足りなかったそうですが、そのときに買ったものは数年のうちに飽きて放置されていました。そして、その事件の後、しばらくすると次女は一切友だちとの関係を絶ち、いつも1人で過ごすようになりました。

同じ高校に進んだ同級生とは、登校途中などに会えば話くらいはしたようですが、中学、高校と友だちと出かけることはついに1度もありませんでした。何かがおかしいとは思いましたが、このようなことは親が強制しても仕方がないとも思っていました。

ただ、何か原因があるのではないかと、何度か尋ねたことはありました。

何か友だちと嫌なことがあったの?どんなことでも良いから、教えて。

しかし、いつも次女の返事は「別に、何もないんだ。気がついたら、自然とこうなっていたんだよ」というものでした。機会があると小学生時代の友だちが、我が家まで誘いに来てくれましたが、それらも次女はすべて玄関先で断ってしまったのです。

そして、今がある

そんなことがいろいろあって今のような状況になっているのかもしれません。娘たちが幼い頃、私は実家の母にこんなことを言われました。

ゆみこねこ、子どもは一生懸命に育てなさい。そうでないと、先々後悔することになるよ。
とにかく一生懸命にね。

私は一生懸命にやりました。ただ、それは娘たちの将来のことまで考えてのことではありませんでした。娘たちが幼い頃、大人になった姿などこれっぽっちも想像できませんでした。その日1日をやり過ごすことで精一杯でした。

どうしたらご飯をちゃんと食べてくれるのか、夜ちゃんと寝てくれるのか、そんな人間として基本的なことをこなすだけで私はいっぱいいっぱいだったのです。だから今の状態はやはり私に落ち度があったためなのか、とも思いますが、これ以上私に何ができたのかという気もします。

今の私にわかっているのは、大変なときは長続きしないことです。一気に解消しなくても、波があって少し楽になるときが来るのです。だから、これからも少し楽なときが来るはずです。そのときに、思い切り息継ぎをして人生を乗り切っていこうと思います。

どんな人にでも悩みはあります。私の年代だと親の介護に悩んでいる人も多いでしょう。私と夫にはもう親はいません。その分を娘たちに費やしていると思えば、人生はみんな平等だという気もするのです。

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