ひとのものは勝手に捨てないけど

ちょっとしおれている花 生活

仏壇の花を夫がしげしげと見ているので、こう言いました。
「もうしおれてきちゃったね。そろそろ捨てるよ」
ところが夫の返事は意外なものでした。

花を捨てないでという夫

全然しおれていないよ。まだ、捨てないで!このままにしておいて

仏壇の花は夫の父の命日なので、私が買ってきたものですが、命日が5日ですからすでに2週間も経っています(写真参照)。

本当は白い大輪の菊が入っていましたが、それは枯れてしまったので先に捨てました。写真で見るとそれほど目立ちませんが、花は全体的にくたびれています。その花を見ていると、私は冷蔵庫に食べるあてがないのに、まだ完全に腐っていないから捨てられない食べ物があるのと同じ気持ちがするのです。

もちろん、私も仏壇の前に枯れた花を飾っていることがあります。花は高い、そう思っているからこそ、もう少し飾れるのでは、まだ捨てたらもったいないのでは、と思っているうちにいろいろなことに紛れてしまい、気がつくと花がひどい状態になっているわけです。

私は片付けたかったけど…

完全に枯れた花を飾っているのは、あまり気分が良いものではありません。それならない方が良いとすら思います。そこで最近の私は、よく花を観察して完全に枯れる前に片付けることにしていました。まだ、名残惜しいうちに花とお別れをするのです。

そこが夫の目にはもったいない、花がかわいそうだと映ったのかもしれません。とりあえず夫の意見を尊重することにして、花の片付けは次回の可燃ゴミの日に合わせることにしました。

ひとのものはともかく、仏壇の花は…

よく断捨離をするとき、たとえ家族内でも自分以外の持ち物を勝手に処分してはいけないと言います。明らかに自分以外の家族に片付ける気持ちがない場合や、その家族が明らかにゴミだと思えるものを手放そうとしない場合はイライラしてしまう人も多いでしょう。代わりに片付けてあげる!と言いたくなります。

それでも、いずれは枯れて処分が必要な仏壇の花ひとつを取っても、これだけ意見が違うのです。他のものを勝手に処分すれば、遺恨が生じることは間違いないでしょう。私もひとのものは勝手に捨てないように気をつけてきましたが、まさか仏壇の花を捨てないでと言われるとは考えていませんでした。

まあ、今度の可燃ゴミの日には必ず花は片付けます。

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