だいぶ薬が効いて、咳の辛さが軽くなりました。新型コロナウイルスに感染しても、いろいろな症状の人がいるようです。
軽症者8割で油断した?
新型コロナウイルスについて、当初は8割の人が軽症で済むから、あまり恐れすぎないようにと報道されていたように記憶しています。マスクの買い占めなどを防ぐために、こんな報道がされたのかもしれません。
コロナウイルスはもともと普通のカゼを引き起こすウイルスということもあり、私は新型コロナウイルスに感染するのも普通のカゼに感染するのも同じように考えてしまいました。
重症化するのは、高齢の人、持病のある人などの1部の人たちで、とても運の悪いことだとも考えました。でも、最近は軽症者の意味が違っていたということが徐々に報道されるようになってきました。
軽症者の本当の意味
新型コロナウイルスに感染した人は、人工呼吸器を着けなければ軽症だということを知ったのは相当後になってからです。確かにただのカゼのような症状で治まる人もいますが、40℃近い熱が1週間以上続く人もいるそうです。報道番組でインフルエンザの方が何十倍もマシだったと語っていた人もいます。でも、その人は人工呼吸器を着けていないから、軽症者だったわけです。
カゼや肺炎の症状がなくても、経験したことのないような疲労感を感じていた人もいますから、軽症者といえども新型コロナウイルスに感染したら、私たちはその症状に動揺するのは間違いなさそうです。
軽症者という言葉は、私たちにどうってことない、大丈夫と感じさせる力があります。少なくとも私はそう感じていました。でも、そうではなくて重症者でなければ、それ以外はみんな軽症者だったのです。
それは医療の現場では常識ということを先日のテレビ番組で報道していましたが、私のように感じていた人の方が多かったのではないでしょうか。だから油断した人が多くなり、ここまで感染が広まってしまったような気がします。
日本語は正しく使いたい
今まで報道を見聞きして、私はとても不思議でした。軽症者8割なのに、なぜこれほどの大騒ぎになるのか、メディアは騒ぎを煽っているのかという疑問があったからです。
私の夫も軽症者の意味をまったく理解しておらず、あくまで普段どおりの生活(飲みに行くことを含めて)を送っていました。このときに軽症者の意味を正しく知っていたら、もっと正しい行動が取れたのではないかと思います。
重症者でなければ軽症者というのは、日本語としても正しいので、文句はいえませんが、揚げ足を取られたように感じます。もっとたくさん軽症者の症状についても、報道して危機感を覚えるようにすることもできたはずです。
重症者と軽症者の間に、中程度の症状を表す言葉が1つ入ってもよかったのに、と思うのは私だけでしょうか?