結婚することへの誤解

生活

今でも結婚すると、夫の家の人になると思っている人はどれくらいいるでしょうか。何を隠そう、この私がこの考えから抜け出られません。

これは私が夫の姓になったからで、もし逆なら夫が婿養子になったと考える人もいるでしょう。相手の姓になると、自分が相手の家に入らされてしまう、こう考えていたから私は夫の姓に変わることに抵抗があったのかもしれません。

私は夫の家の人になったわけではなかった!

しかし、落ち着いて考えてみると、結婚することで相手の戸籍に入るわけではありません(相手の両親と養子縁組をすれば別です)。それまでは親の戸籍に入っていたものが、結婚することによって新しい夫婦2人の戸籍が作られるのです。

確かに私が夫と結婚するときに、窓口の人から姓に使う字はどうするかを聞かれました。夫の姓に使われている字には、旧字体と新字体があり、どちらかを選べたからです。もし、私が夫の親の家の人間になることが決まっていたら、その質問はあり得なかったでしょう(夫の実家では旧字体を使っていました)。

戸籍を新たに作るからこそ、窓口の人はどちらの字を選ぶかを聞いてくれたのです。こんな経験をしていても、長い結婚生活の間に、私は自分が夫の家に入ったような気になっており(夫の実家に住んでいるからかもしれません)、自分の実家とは距離ができたような気がしました。

2人のスタートには夫婦別姓が良いかも

せっかく夫婦だけの新たな戸籍を作って、生活をスタートできるのに、夫婦どちらかの姓を選んでいる限り、姓の変わった方が相手の家に取り込まれたと感じることは減らないかもしれません。

まあ、現在の日本の状況で、夫婦が新しい姓を作るのも難しいような気がしますし、それは現実的ではないでしょう。ここまで考えて、だから夫婦別姓なのだと気が付きました。

夫婦別姓だと生まれた子どもはどちらの姓を名乗るのかという疑問も出てきますが、成人するまでは便宜上どちらか一方の姓にしておいて、その後自分で選ぶというのでも良いですね。

こんなことをつらつらと考えたのも、先日夫がテレビを見ていて、妻の姓を名乗っているという男性(婿養子ではないそうです。おそらく私たちと同年代でした)のことをこう言ったのです。

この人婿養子に入ったってことでしょ?じゃないとおかしいよね?

そう、染み付いた考えは中々取れません。結婚への誤解を解くためには、夫婦別姓の制度が必要だな、とつくづく感じたのです。今更ですが、結婚する2人で新しい戸籍を作ってスタートする生活、というのがとても前向きで希望に満ち溢れているように感じられました。

つい、生活していると忘れてしまいますが、このことは時々思い出したいと思っています。夫婦別姓が浸透して、結婚への誤解が解ければ、結婚する人が増えるかもしれません。

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