梅雨時に思い出す、カビ

季節

私が10歳から23歳まで生活していた実家は団地でした。それまで暮らしていた古い戸建てと違って、冬に暖かくて驚いた記憶があります。洗面所の蛇口からはお湯が出るので、快適で嬉しかったのですが、良いことばかりではありませんでした。

お風呂ではなく部屋の壁にカビが…

実家には北側に1つ4畳半の部屋がありましたが、そこは冬になると結露がひどく、窓のさんだけでなく、壁紙にまで真っ黒なカビが広がったのです。

壁紙には細かな凹凸がありますから、いくらカビ取りのために漂白剤を吹きかけても、すべてをキレイにすることはできませんでした。つまりその部屋の壁は、1年を通して常にカビが生えていたのです。

築10年もしないうちに、北側の部屋は窓の周りを中心に壁が真っ黒になって、壁紙を張り替えざるを得なくなりました。その頃、カビがアレルギーの原因になるという知識は私たちにはなく、汚いのを我慢して暮らして、我慢しきれなくなると壁紙を貼り替えてしのいでいました。

しかし、今考えてみると、その部屋を使っていた弟はひどいアトピー性皮膚炎になり、その後その部屋を使い出した母は常に呼吸器の異常を訴えていましたから、健康にも良くなかったと思います。

現在の自宅は大丈夫だった!

現在、私の自宅は築27年で、壁紙は古くて汚れていますが、カビは見当たりません。家を建ててすぐは結露に悩んだのですが、寒い時期にはなるべく雨戸を閉めるようにすると(団地やアパートにしか住んだことがなかったので、雨戸を閉めるという習慣がなかったのです)、いつの間にかびっしょりと窓ガラスを濡らすほどだった結露が気にならなくなりました。

お風呂場にカビが生えることはありましたが、それもリフォームを機に一切なくなり、今ではカビが生えて困ることはありません。

壁紙が経年劣化で変色して、汚くなるのと、カビが生えるのとはまったく違います。壁紙にカビが生えると、それこそ真っ黒でおどろおどろしい感じがするのです。もしかすると、それは本能的に健康に害を及ぼす汚さだとわかっているから、感じることなのかもしれません。

カビの汚れが築30年経ってもまったくないのは、本当に幸せなことだと思います(何回も繰り返しますが、その他の汚れは付いていると思います)。

カビが出てないからまだ大丈夫だと、今まで壁紙の張替えもほとんどやったことはありませんから、時間とお金の面でも助かりました。

プロの力が必要だったかも

現在私の実家のように、部屋の中にしつこくカビが生える場合は、素人の考えだけでは乗り越えられないかもしれません。ぜひ、家を建築したメーカーなどに相談することをおすすめします。実家ではカビが生えてしまったら、漂白剤で掃除をする、それでも駄目になったら貼り替えるという、対処療法しかしていませんでした。

カビを生えにくくするということはしなかったのです。でも、それを考えないと一生いたちごっこを繰り返すことになりますから、1度はプロに相談したほうが良いでしょう。

私は今でもこの季節になると、実家の北側の部屋の天井の角を中心に黒く生えているカビを思い出します。実家のカビはこの季節だけではなく、年がら年中生えていたのですが、やはりカビというとこの季節だと自分でも思っているのかもしれません。

今では両親が亡くなり、弟は結婚しています。用のない実家を弟は売りたいようですが、こんな部屋があるために、中々難しいようです。

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