子育ての不思議

家族

私は長女(27歳・漫画家)と次女(24歳・引きこもり)の2人だけしか子どもを育てたことがありません。だから、一概に育てやすかったとか大変だったとか言えないのですが、ただ不思議だなと思ったことはあります。

物に対して執着が強い長女

長女は今でも片付けが苦手で部屋がとても散らかっています。物が多いことが原因ですが、彼女は自分が持っている物に対してとても思い入れが強いのです。

文房具、ぬいぐるみ、昔の漫画の本、自分の描いた絵(油絵は場所を取って大変です)など、どれにも思い出と思い入れがあり、決して捨てることはできないのです。

例えば小さな子どもの頃に、もう飽きて遊ばなくなったぬいぐるみを捨てられたとしたら、長女はずっとそれを覚えています。現在27歳の長女が4~5歳の頃に自分が持っていたペンギンのぬいぐるみについて詳しく覚えていて、未だにママに捨てられたと言っています。

確かに、自分の物以外は勝手に捨ててはいけない、などとよく言われます。しかし、小さな子どもがいる場合、ある程度親が働きかけをしないと古いおもちゃなどは永遠に減らせません。私が捨てたペンギンのぬいぐるみというのは、誰かにもらったクレーンゲームの景品のことでした。

私は自分でこれは他の誰かに使ってもらえるかもしれない、と思った物は捨てずに済む方法を考えました。娘たちが通った幼稚園に差し上げたり、リサイクルショップに持ち込んだりしたこともあります。それもできないような、古びた物や子どもたちに人気があまりなかった物を捨てたのです。

だから長女がそれをずっと覚えているのは意外だったし、執着の強さを感じてちょっと怖くなりました。

医師の話に納得

長女が睡眠外来に行った時に、ASD(アスペルガー症候群)の人は昼間全力で頑張りすぎてしまって、夜になっても脳の切り替えができずに不眠になるんだ、と医師から話がありました。

私の頭の中で、この話と長女の物への執着の強さ、物でいっぱいの部屋がパズルのようにカチッとはまりました。

何でもかんでも抱え込み、覚えている長女の頭の中と物でいっぱいの長女の部屋は、明らかにリンクしています。よく、片付けに特化したブログを読んでいると、ガラクタからはノイズが出ているから、散らかった部屋で寝ても、身体も心も休まらないなどと書いてあります。

さぞかし長女の頭の中もうるさいことでしょう。長女の場合はノイズを受け取るどころか、すべての物が思い出を延々と語り、存在を主張してくるわけです。否応なしに付き合わされていたら、不眠になるのも仕方がないのかもしれません。

部屋を片付けたら、何かが起こる?

今のところ、自分の部屋が散らかっていても、長女は何の問題も感じていないようですから、これは私が1人で納得しているだけの話です。ですが、部屋の中が片付けば、頭の中も片付いて、少しは不眠にも良い影響があるかもしれないな、と思っています。多分長女は片付けはしないと思いますが…

長女が生活する上で、もっと困っていることがあるそうですが、それはまた書きたいと思います。

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