先日、とうとう骨粗しょう症だと診断された私ですが、私の母も晩年は骨粗しょう症で自己注射を行うほどでした。
私は母に比べるとずいぶんと早く骨粗しょう症の診断が下されましたが、母の年代ではそもそも中年の頃には骨粗しょう症の存在すら知られていなかったためでしょう。
母と私の違い
同じ骨粗しょう症の患者ではありますが、私と母には大きな違いがあります。それは私は今まで骨折をしたことがないですが、母は中高年になってから何度も骨折しているということです。しかし、私はそんな母のことをおかしいと思ったことがありませんでした。
中高年のころ、母は会社員と主婦の仕事で大忙し。いつも気が急いていたために、同年代の女性にはありえないようなケガを何度もしていたのです。砂利道をスピードを落とさずに自転車で走って転倒、膝から下が血まみれになったり、床置きしたヤカンにつまずいて足の指の骨を折ったりしていました(他にもいろいろありますが割愛しますが、すべて50~60代でのことでした)。
母の骨に異常があると考えるよりは、母の性格(せっかちなところとか、すぐに床に何でも置いてしまうところ)に問題があると思っていたのです。特に調理中に鍋でもヤカンでも床置きしてしまうのは、子ども心にも良くない癖だと思っていて、母に注意をしたこともあります。
しかし、実家が狭いせいもあり、床置きする癖は治ることがありませんでした。それを見ていた私ですが、私は一時的にも、鍋やヤカンを床に置いたことはありません。大体私は、食べ物を飲み物を入れたものを床に置いて、もしひっくり返したら危ないだけでなく、もったいないと考えてしまう人間です。
そして、母は父が倒れたことで否応なしに、生活を支えるため、忙しい生活を送らなくてはなりませんでしたが、私はそうではありませんでした。私には生活全般にそれほど急ぐ必要がなかったのです。だから、ケガをする頻度も母に比べるとかなり少ないと思います。
私には油断があったかも
骨折をしたことがない、これは一見良いことのように思えますが、実はそうでもなかったようです。骨折をしたことがないから、私には油断が生まれたようです。50歳になる前から、骨密度が低いと言われていたのに、定期的に調べることを怠ったのは、どこかに油断があったからでしょう。
母に比べると、一度も骨折していないわけだし…大丈夫、とつい自分に都合の良い考え方をしていたのです。しかし、母よりもずいぶん早く治療を始めることができたわけだし、きっとこれから良いこともあると信じています。
これからグンと骨密度が上がる、などということはないと思いますが、なんとか今の状態を保ちながら生きていければ、それほどひどいことにならずに済むのではないでしょうか。骨粗しょう症と橋本病のことは、私はどうやら母から引き継いだらしいので、娘たちにも忘れずに伝えて注意喚起をしないといけないですね。