昨日、考え方が違っていて仲良く慣れなかった女性のことを記事にしましたが、今日ふと思い出しました。そう言えば彼女も良いことを言っていました。
幼稚園バスのバス停で話をしているとき、子どもの上履きがすぐに履けなくなってしまうから、お金を払うのがもったいないと私が言った時のことです。
聞いた時は反感を覚えたけど
彼女は私にこう言いました。
いくらもったいないと思っても、払う金額が減るわけじゃないでしょ。だから、私は何も考えないわ。はいはい、と言ってお金を払うだけ。
言われた時は、お金持ちはいいわよね、やはり考え方が違うんだと私は反感を覚えたものです。
今回夫の弟が脳梗塞で入院し、治療の後はさらにリハビリが必要となりました。かなり高額の医療費を支払う羽目になったのです。そして、彼女の言葉を思い出し、気持ちを落ち着かせることができました。
弟はそれまでは夫よりも高額なお給料をもらえる仕事に就いていました。独身の弟はもらったお金はすべて使い果たして、思い通りの生活をしていました。彼には貯金もなければ、医療保険にも入っていませんでした。そして昨年の8月に精神的な病で休職、12月には脳梗塞を発症してしまったのです。
緊急連絡先を我が家にしていたために、弟を救急搬送している救急車から連絡がきて、我が家でもう何年も会っていなかった弟の面倒を見ることになりました。夫にしてみれば、自分の調子が良い時は電話1つよこさないのに、困ったときだけは連絡してくるわけですから、私よりももっとやり切れない気持ちだったに違いありません。
思い出したら平常心に戻れた
支払いは医療費だけでなく、弟の家の駐車場代や税金までに及びました。支払いをする度に私はがっかりするような、やけくそになるような、とにかく心が乱れたのですが、そのときに先程の女性の言葉を思い出したわけです。そうすると仕方がないな、淡々と支払いを済ませようという気持ちになれたのです。
そう、彼女の言う通りでした。いくら思い悩んでも、もう決まってしまったことなら覆りません。病院が入院費をまけてくれることはありません。あまり深く考え込まずに、支払いを済ませてしまった方が、精神衛生上良いはずです。
出したお金を悔やむよりも、これから先、同じことを繰り返さない方向に自分の気持ちを向けるべきでしょう。まずは弟に医療保険に加入するように勧めたいと思っています。
彼女は同じ時にこんなことも言っていました。
金は天下のまわりものと言うでしょ。出したお金が返って来ることもあると思うの。
自分の子どものために払うお金と弟のためのお金は少し違うでしょうが、確かにこう考えるとまたさらに気が楽になるような気がします。
仲良くなれなかった女性ですが、苦しい時に私の心を軽くしてくれました。子供同士も成人してしまったので、接点はもうないと思いますが、これからは感謝の気持ちを持って生活できそうです。なんだ、結構良い人だったんだ、と思わないでもないです。
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コメント
こんにちは
弟さんの医療費や税金などいくらお兄さんだからって支払わなければならないのでしょうか
自分達の生活もあるのに大変ですよね、だけど他に身寄りもなく貯金もなかったら仕方ないのでしょうね。
しかしこのまますべての生活の面倒(お金)をみるのはいかがなものでしょうか
しばらく働けないのでしたら、障害年金や生活保護を考えてみられたらどうかなと思います。
私もお金に関しては今まで痛い思いをいっぱいしてきました、最近もある出来事があり数十万円が必要で、これには参ってしまっていて、もうお金に一喜一憂するのがバカバカしくなっています、だけど生活していくには絶対に必要なものですし難しいですね。
はとさん、こんにちは。いつもコメント、ありがとうございます。
実は昨日弟は無事に退院することができました。自力で歩けるようになったので、本当に良かったのですが、
彼の全財産は10万円ほどだということがわかりました。これでは、入院費を取り立てることもできません。
職場復帰もまだ先になるだろうから、翌日からの生活も不安な状態ですね。
夫は弟の車などを売って、生活の足しにすることを提案しましたが、弟はこれを拒否しました。
そんなことではこの先援助ができないとは伝えましたが、どうなることでしょうか。
とりあえず、無事に退院することができたので、少し気が楽になりました。
もしこの先、弟と音信不通になったとしても、病人を放り出したという引け目は感じないで済みそうです。
私は我が家だけで弟の面倒を見るのは無理だと何度も夫に言っているのですが、
夫は弟が退院するまでは、と他の親戚にも一切秘密にして(心配かけたくないからですが)
弟の面倒を見たのです。
お金の問題にはもれなく人間関係のトラブルがついてまわるので、余計に大変ですね。
でも、はとさんも大変な思いをしているのですね。
自分だけじゃないと思うと、少し気が楽になりました。
それでは、また!