10年ほど前に骨粗しょう症の恐れがあると言われてから、最初の1年くらいは気にして落ち込んだりしていました。その後、徐々に忘れたと自分でも思っていたのですが、実はそうではなかったとつい最近思い出しました。
生理が止まった次女
次女が引きこもり始めた頃、生理が止まってしまったのです。3カ月以上生理が来ないと知ったとき、私はしつこく次女に婦人科を受診するように勧めました。生理が来なくても、不都合はないと言う次女に対して私が強く言ったのが骨粗しょう症のことでした。
生理が来ない状態では身体は女性ホルモンに守ってもらうことができません。そのため、若くても骨粗しょう症になるそうです。骨粗しょう症になると骨に鬆(す)が入った状態になり、骨折しやすくなる、背中だって曲がってしまうかもしれない、と何度も次女に言ったところ、次女は自分で婦人科に行ってくれたのです。
結局、治療は途中で挫折してしまったのですが(ホルモン剤の副作用で次女は寝込んでしまいました)、生理は再び来ました。それが今から5年以上前の話ですが、それ以来次女の生理は規則正しく来ているようです。生理が止まったときに調べた女性ホルモンの数値は、思ったより悪くないと医師に言われたそうです。とりあえず次女の骨は、今のところは大丈夫だと解釈しています。
病院に行けと言っておいて良かった…
今、自分が骨粗しょう症と言われて薬を飲むようになると、次女だけでもその危険性が少なくなって良かったなと思わずにはいられません。こうなっていろいろな人のブログを読み漁り、私よりずっと若い人でも、さまざまな事情で骨粗しょう症になっていることを知りました。
別に骨粗しょう症になったからといって、人生が終わるわけではありませんが、自分の子どもが病気にかかるのなら少しでも遅い方が良いと考えてしまうのです(できればかからない方が良いですが)。それでなくても、引きこもりの次女のことが心配なのに、この上親子で服薬治療をするようになるのは、私としても避けたいことです。
とにかく、5年前の私が次女にしつこく病院に行けと言ったのは良かったです。自分で自分を褒めてあげたいです。
あのとき、私は骨粗しょう症について思うところがあったために、次女にもうるさく言ったのだと思います。そして、次女ももし私が「将来子どもが産めなくなったら困るから、病院に行って」と言ったのだったら、果たして言う事を聞いたでしょうか。骨粗しょう症という、聞き慣れない病名を言われたから、驚いて婦人科に行ったのかもしれません。
そう考えると、自分が骨粗しょう症だということも、少しは何かの役に立っているのかもしれない、と思えてきます。まあ、そういうふうに思いたいだけかもしれませんが…とりあえず次女には身体を大切にして、無事に年を重ねていって欲しいです。