私はネガティブです

生活

結婚してから、いろいろなことがありました。どこの家にもあると思いますが、親の病気や子育ての悩みに加えて、我が家では夫の転職(それに伴う失業期間)や仕事中のケガ、夫の祖母と私たちの関係などです。

悩みがあるときに浮かぶ一言

このような悩みは、自分の力だけではどうしようもないことがたくさんあります。どうしようもないと思うと私の心にはいつもこんな言葉が浮かんできました。

死んでしまえば良いのに。

よく中学生などが、敵意の現れとして「死ね」などという言葉を他人にぶつけます。これは決して軽々しく口にしてはいけない言葉ですが、口にしなければ良いというものではないでしょう。自分の心の中に浮かべれば、その言葉は自分に帰ってくるように思います。

私はずっとこの言葉を周りの人に向けているのだと思っていました。けれど、最近気が付いたのです。これは自分に向けていたのだということを。

なぜ、自分に向かうのか?

何か悩みがあるとき、考えて解決策を導き出せることもありますが、そうでないことも多いです。例えば我が家の次女は引きこもっています。最初は、まだみんな学生だからと軽く考えていましたが、もう4年が経ってしまいました。

これをどうやって解決に結び付かせれば良いのか、私にはわかりません。そもそも、解決策があるのかさえ疑問です。

親の立場からは、毎日働きに行って、余暇には趣味を楽しんで、明るい生活をして幸せになって欲しいですが、それが次女の幸せなのか、とも思うのです(私たち夫婦が本当に死んだ後のことを考えると、何らかの方法で収入を得るのが正解でしょうが…)。

考えても解決ができない、そもそも解決策などない場合でも、悩んでいる最中には考えずにはいられません。これをループに陥るなどと表現する人もいます。ハムスターが車輪をクルクルと回すようなものです。ずっと1人で回り続けた結果、疲れてしまいます。そして先程の一言になるのです。考えるのに疲れて、逃げ出したくて、こんな一言を心に浮かべたのでしょう。

知りたくなかった自分

自分がこんなことを思うようになるのは自分でも意外でした。子どもの頃、もちろん私にはできないことが多かったのですが、努力をして報われることもたくさんありました。練習して鉄棒ができるようになったり、勉強をして成績が上がったりしました。

人生はすべて思い通りにはならないかもしれない、それでも頑張ったことに関しては報われるのが当然と思って私は成長してきたのです。

しかし、結婚してからはそれが全て崩れてしまいました。自分にはどうしようもないことが起こると、それをシャットアウトするために私は死んでしまえば良いのに、と考えていたようです。私は自分で思うよりも、ずっと打たれ弱い人間だったわけです。

こんなことを考える自分という人間の姿を、できることなら私は知りたくありませんでした。自分で自分がショックでした。まったく前向きではない、根性も何もあったものではありませんから。

今の私は

こんなことが何度か重なった結果、私の考えはまた1段進みました。何度も死んでしまえば良いのにと思った結果、どんなことも自分が死ぬまでのことだな、と思うことができるようになったのです。そう、悩みを持って死ぬことができないのだから、どんな大きな悩みも私と同じだけの寿命しかないのです。

それに気が付いたとき、それなら死ぬまでの間、頑張ってみようかと思えるようになりました。マイナスかけるマイナスがプラスになるように、私のネガティブがポジティブに変わったのです。

でも、私は私の弱さを忘れないようにしていきます。自分のネガティブな部分を忘れないことで、調子にのったり浮かれたりすることを防いでちゃんと生きていけるような気がしています。

世の中にはもっと大変な状況で必死に生きている人がたくさんいらっしゃることは承知しています。それでもこんなことを書いたのは、私以外にも人に言えないようなことを考えて辛い思いをしている人がいるのではないかと考えたからです。

辛い思いをしている人の心が少しでも軽くなれば、と思って書きましたので、ネガティブ発言をご容赦いただければ幸いです。

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