誕生日とともに届く「ねんきん定期便」・正確な記載に驚き、思うこととは

ねんきん定期便 封書 生活

私は今月59歳の誕生日を迎えたので、「ねんきん定期便」が封書で届きました。

ハガキで来るそれと違い、封書での定期便では、かつて自分が働いて年金保険料を収めたすべてを見ることができます。大きな文字で見やすく記載されているため、自分できちんと見て、もれや誤りがないかを確かめろと言う事らしいです。

自分が働いていた時期を思い出せる

私の場合は、もれも誤りもありませんでした。大学卒業時から26歳で結婚するまでに、私は2回転職をしています。結婚して1年ほどで妊娠して退職してしまいましたから、3つの職場にはどれも短い期間しかいませんでした。

それなのに定期便には、もれや誤りもなく正確に記載されていたので、正直言って感心しました。転職する際に、数ヶ月保険料を収めていない期間があったこともちゃんと記載されています。これは「空いている期間があります」と記載されている期間のことで、私の場合は合計で4ヶ月でした。

今は単に4ヶ月と言ってしまいますが、当時は職が見つからない焦り、世の中から隔絶されたような気持ちを感じていろいろと複雑でした。定期便を見ていると、マンションの部屋に1人ぽつんとしていた若い自分が見えるような気がします。

未納期間がある人には救済措置も

国民年金の受給額を増やすために、保険料を収めていない期間がある人には「任意加入制度」という救済措置があります。60歳の誕生日の前に手続きをすれば、65歳になる間までに収めていない期間分の保険料を支払い、受給額を増やせるそうです。

私もこれをやった方が良いのか、と一瞬は思いましたが、私の場合の未納期間は4ヶ月です。保険料を後から支払って受給額を増やしたところで、それほどの違いは出ないようです。

やはり基本は国民年金だと実感

年金額も、一番早い65歳で受給するといくらになるのかが記載されています。

今までは先の話、これから額が変わるかもしれないと思ってあまりピンと来ていませんでしたが、今回はもうあまり未来の話でもありません。多分今回記載されている金額とそう違わない額を受給することになるのでしょう。

夫は個人事業主だった期間が数年あり、私たちは夫婦で国民年金に加入していた期間が10年ほどありました。

その後は夫が現在の職場に転職して第3号被保険者となりましたが、私の年金における厚生年金の部分は多くはなく、柱は国民年金です。

受給額もほぼ確定?

受給額は今のところ、月に7万円くらいです。これを多いと見るか、少ないと見るかは生活の違いにもよるでしょうが、私がかつてパートをしていたときは時給800円で、週に3日4時間働いて月収5万円くらいでしたから、働かずして7万円をいただけるのは、やはりありがたいです。

しかし、老後は夫婦の年金を出し合って協力して生活していく必要がありそうです。これは子どもたちが独立していれば、もう少し気楽だったのかもしれません。

国民年金は老齢基礎年金とも言う通り、年金の土台部分です。受給額を増やすためには厚生年金を上積みしていくしかないわけです。私ももう少し、会社員をしていれば、と思わないでもありません。老後のために働くってこういうことだなんだな、と今になって実感しています。

私が会社員をしていたころは、皿洗いなどを巡ってしょっちゅう夫と喧嘩をしていましたが、こんな先行き不安な日々が待っているとわかっていたら、夫だって黙って皿を洗ったのではないかと思えるのです。

年金があまりにも頼りない場合、2人で生活するのも不安だし、どちらかが先に亡くなって生活費が半減するのも不安ではないでしょうか。まあ、若い頃にいくらこんなことを言われたとしても、決して本当のところでは理解できなかったでしょうから、仕方のないことかもしれません。

とにかく封書で年金定期便が来たら、よく読むことをおすすめします。とりあえず、自分の人生を振り返って、物思いに耽ることはできますよ。

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