ここ数年、洗濯用洗剤と柔軟剤のコマーシャルを見ない日はありません。どれもみな、洗濯物の生乾きの匂いを防ぐと謳っています。生乾きのタオルは臭い、これは誰でも知っていることです。私も家族に数回指摘されたことがあります。
天気が悪くて洗濯物がスッキリ乾かないときに指摘されるため、洗い直しても再び同じ結果になることはわかり切っています。家族に指摘されても、これは仕方がないことなんだと反論したくらい、生乾きの洗濯物の悪臭は私にとっては当然のことになっていました。
子どもの頃、洗濯物は匂わなかった?
しかし、ここ数日でふと私が子どもの頃はどうだったのだろうと考え始めました。私の実家では母が柔軟剤を使わない主義だったので、タオルがゴワゴワだと文句を言った記憶がありますが、匂いに関してはまったく記憶がないのです。
乾燥機などはありませんでしたから、天気が悪ければ部屋干しをするしかありませんでしたが、それでも悪臭の記憶はありません。洗剤だって特別なものを使っていたわけではありません。洗濯物が臭うと気がついたのは結婚して子どもが生まれてからのことです。
子どもの頃と結婚してからの違いは洗濯機です。私が実家を離れるまで、実家では二槽式洗濯機を使っていました。その後二槽式洗濯機は段々と数を減らし、私も長女が生まれた直後、夫が気を利かせて全自動洗濯機を購入してくれました。
全自動洗濯機には弱点があった?
同じ頃に実家でもとうとう二槽式洗濯機を使いだしました。実家の母は「二槽式洗濯機は汚れ落ちが悪くて…」と文句を言っていたのを覚えています。当時、私はこれだけみんながもてはやす全自動洗濯機に汚れ落ちが悪いなどという弱点があるのだろうかと疑問に思っていましたが、実は母と同じことを思っていた人は大勢いたようです。
近所でも私よりも年下の女性が、わざわざ二槽式洗濯機を探して購入したと話していたことがありました。その女性も二槽式洗濯機の汚れ落ちの良さを高く評価していたのです。つい最近もこんなブログ記事を読んだので、余計に全自動洗濯機の弱点を考えてしまいました。
そして全自動洗濯機の汚れ落ちの悪さが、洗濯物の生乾きの悪臭に繋がっているのではないかと考えるようになったのです。
便利を選んだ代償が生乾きの悪臭?
確かに全自動洗濯機は一度洗濯物と洗剤を入れたら、スイッチを押すだけです。後はブザーが鳴るまでは放りっぱなしですから、その間他の作業をすることができます。反面、二槽式洗濯機は洗いが終わるとブザー、すすぎが終わるとまたブザーでちょくちょく手がかかります。
だからみな、少しくらい汚れ落ちが悪くても全自動洗濯機の方を選んだのでしょう。汚れ落ちの悪さも目立っているものではないため、私も別に気にすることはないと思っていましたが、これが悪臭の原因になっているとしたら、話は別です。
そしてそれを解消するために、洗剤を吟味したり柔軟剤をわざわざ買い求める必要があるとしたら、便利ってなんだろうと思ってしまうのです。
まあ、これって単に私が関係あるのではないかと考えているだけで、別にしっかりした根拠があるわけではないんですがね。上記のブログ記事を書いているきつね婦人のお宅では洗濯物は臭うでしょうか。聞いてみたい気がします。