新型コロナに感染した人の数をニュースで報道するようになって、もうどれくらいになるのでしょう。最近では100人単位で増減を繰り返しているので、聞いても何とも思わなくなってしまいました。
説明がないと数字は意味を失う
特に東京都では毎日多くの人がコロナに感染しているようですが、これはPCR検査を受ける人の数が増えたから結果として感染している人が多く見つかっているのだと都知事は話していました。
私は検査を受けた人の人数と、コロナと診断された人の人数が両方はっきりと知りたいです。検査を受けた人の中でコロナと診断される人の割合が高くなっているのか、横ばいなのかが問題ではないでしょうか。
この割合を知ることで、どれだけ私たちがコロナにかかりやすくなっているのかわかるのではないかと思うからです。
それから検査数が増えたと言うなら、どのような経緯で検査を受けることになったのかも知りたいです。今はそんなに検査をすぐしてもらえるようになったのでしょうか。
どんな状況で検査を受けたのかを知ることで、もし自分の体調が悪くなったときに、すぐに診察を受けて検査につなげた方が良いのか、それとも家で様子を見ていた方が良いのか、対応に違いが出てくると思います。
数字が少なくても安心はできなかった
6月は都内でも感染者数が二桁代で、今よりはずっと少ないまま安定していました。私はその時も、減ってはいるけど決して0にはならないな、と思っていました。その思いにはどうしても消えることがない得体の知れない病気への恐怖がありました。
コロナに限らず、感染症は数が少ないから安心で、多いから状況が悪化しているとは、一概に言えないと思います。私たちは感染者を0にはできなかった、この事実を重く受け止めるべきだったのです。
どうしてこの数字が出たのか(どうしてこれだけの感染者数が出たのか)、きちんと意味をわかりやすく説明するのでなければ、もっと私たちの不安を煽ってしまうだけなのではないでしょうか。
集中治療室に入っても重症者ではない?
そして昨日のテレビで東京都の重症者とは、人工呼吸器かECMO(人工心肺装置)を使っている人だけだと報道していました。集中治療室に入っていても、このどちらかを使っていなければ、重症者ではないそうです。
これは国の言っている重症者の基準とは違います。国の基準では集中治療室に入っている人も重症者ですから、本当は東京都ではもっと多くの重症者がいることになります。
重症者ではなくても病室で苦しい思いをしている人が、思ったよりもたくさんいるのでしょう。今まで感染者数の割には重症者が少ないと報道されていましたが、これも信じることはできません。
感染対策やベッドの空き状況によって、重症者でなくても集中治療室に入る人がいるため、東京都ではこのようなくくりにしてあるそうですが、なんだか騙されたような気がしています。
希望は壊れた
私は今までは感染者数の割には重症者が少ないことを、1つの救いのように感じていました。新型コロナも人類と共存するようになるのではないかという希望を持っていたのです。
感染しても重症化しなくなれば、それは季節性インフルエンザと変わりがなくなると思っていましたが、見事に肩透かしを食ってしまいました。共存なんて、まだまだ遠い話だったのです。
確かに人間の症状に線を引くのは難しいでしょう。ここからここまでが重症、とはっきりさせられないのも仕方がないのかもしれません。でも、私にはどうしても過少申告されていたような気がするのです。
蓋を開けてみたら、新型コロナはやはり怖い、得体の知れない病気ではないのか、その事実を私たちは隠されていたのではないかと感じてしまいます。
本当に必要なのは数字ではない!
もう、意味のない数字を発表して情報を提供しているというふりをするのは止めて、本当のコロナの姿を少しでも私たちに知らせて欲しいです。
本当は数字そのものには何の意味もありません。それを意味あるものにするのは、誠意ある説明ではないでしょうか。
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