私が住んでいる地域では、昨日でお盆が終わりました。昨日、7月25日にお寺では施餓鬼供養が行われ、檀家の皆さんは揃って新しい塔婆をもらいにお寺に行ったのです。以前は塔婆をもらってからすぐにお墓に立てに行きました。ついでと言っては何ですが、先祖の霊も送りました(つまりお帰りいただく…)。
1日早く追い返してる?
ところがそれを見て、私にこう言ってきた女性がいました。
いつも思っていたんだけど、送るのが1日早くない?ここら辺は、塔婆をもらった次の日にお墓に行くみたいよ。
結婚したとき、我が家にはすでに舅も姑もいなかったため、その女性(近所に住んでいて、私よりも少し年上)はきっと私が何も教わっていないのだろうと親切心で言ってくれたのです。私はそれがわかったため、素直に「教えてくれてありがとう」と言い、それからは塔婆を受け取った次の日に先祖の霊を送るようになりました。
私が女性に言われた通りにしだしてから、すでに20年近くも経ちましたが、昨日になって夫がこんなことを言いだしたのです。
夫はずっと違和感を覚えていた?
他の家は、次の日に(先祖を)送りに行っていたかもしれないけど、もともとウチは塔婆をもらったらすぐに墓場に行っていたんだ。何で最近は次の日に行くようになったんだ?お前、誰かに何か言われたのか?
そこで私は、ご近所の女性に言われたことを伝えたところ(以前にも伝えたことでしたが)、夫は少し気分を害したようでした。
まったくおせっかいだな。他の家にはその家だけの都合があるかもしれないのに。1日早くても遅くても放っておいて欲しいよ。
私が住んでいる地域は昔からの農家が多いため、お盆の時期はそれぞれ微妙にずれています。これはどんな農作物を作っていたかで、違うということです。地域によっては塔婆をもらったらすぐに送りに行くのが良いとされていますから、結局お盆のルールにどれが正しいとか間違っているとかはないのかもしれません。
嫁としてよく思われたかった…
私は若い頃、どんなことに関しても、知らないとかできないと思われるのが嫌だと思っていました。家や地域になじんでいると思われたかったのかもしれません。
だから、先祖を送りに行く日についても、急いで間違いを正さなければと思ってしまったのです。言われて、1日早く追い返していた?と焦ってしまったとい気持ちもありました。よく思い出してみれば、塔婆をもらったとき、祖母に「じゃあ、このまま送っていこうか」と言われたような記憶もあります。
世間一般ではお盆は8月中旬というのが知られているでしょう。我が家のお盆そのものがイレギュラーと言えなくもありません。私もお盆だけでなく何でも、誰と違っても受け入れられるような気持ちでいたいものだと思います。
大体、それくらいの気持ちでいないと、お盆なんて面倒で続けていけないと思うのです。これでお盆が終わり、夏の山場を越えたように感じています。毎年のことですが、この後はたとえ暑くて参ってしまっても、気持ちの上ではとてもラクです。でも、我が家の娘たちが今の私と同じ年代になる頃、まだお盆の風習は残っているのでしょうか。