私が住んでいる地域でも、コロナが5類に移行したのをきっかけにして、お祭りが再び行われるようになりました。今年の秋祭りには、久しぶりに山車曳きも行います。
山車曳きはもともと3年に1度行っていましたが、台風の影響でできない年もあり、その後すぐにコロナ禍に突入したため、9年間も間が空いてしまいました。
花作りは大変な作業だが
山車曳きの際、山車には花飾りがつけられます。よく幼稚園や小学校でも作られる、お花紙という薄い紙を数枚重ねてじゃばらに折って作る花を使いますが、個数が多く、いつも300個以上折ります。
その花を竹の竿に10個ずつつけて飾りにしますが、花を折って広げて、竿にノリで貼り付けるだけでも、時間がかかって大変な作業です。実は竹の竿も、竹を切り出すところから囃子連のメンバーがやるため、飾りづくりは一苦労なのです。
で、花を作って竿に貼り付ける作業をするのに、私もかり出されたわけですが、集合午前9時30分で、終わったのは午後2時くらいでした。この作業にかり出されるのは、基本囃子連のメンバーとその配偶者です。
私は、囃子連に参加しているわけではないし、夫が囃子連に参加したいと言ったときには反対した人間です。作業自体は難しいものではないし、たまには赤の他人と話をするのも良いと思っていますが、それでも自分が囃子連の作業に参加するのに、どうも納得が行かないです。
人の活動に巻き込まれたくない
私がPTAの活動をしていたとき、幼稚園でコーラス部に所属していたとき、夫が協力したことはありませんでした。別にそれを恨んでいるわけではありません。私はそういう活動をしているときは、多少家族から距離を置きたかったため、協力をしてもらおうとは考えませんでした。
しかし、夫のする活動はともすると「奥さんにご協力をお願いします」と言ってくるのです。私はこれが大変嫌です。大変な作業を手助けするのに意義がないとは言いませんが、私は私が納得したことだけをしたいと思います。
ただ、それを夫に言うとまた夫婦仲が険悪になるだろうと、我慢して黙っているのです。結局、コロナ禍でいろいろとムダなことがなくなったようでいて、実のところはまた元に戻るだけなのかもしれません。
コロナ禍で学びがあったのは、ほんの僅かの人だけで、後は喉元すぎれば…の状態なのでしょう。自治会では廃れていくお祭りを何とか盛り返して、地域の人たちが集まる場にしたいと思っているそうです。
手伝うべきは奥さんではないだろうと思う
実は囃子連はあまりにも期間が空いているため、今年山車曳きをするのは無理ではないかと提言しましたが、盛り上がっている自治会の人たち(上の方の役員たち)には聞き入れてもらえませんでした。
山車を曳く人たちの安全はどうするのか、保険にでも入るのかということも話し合われていないようですし、そもそも曳き手が集まるのかどうかも怪しいです。そして、お祭りで山車曳きをしたいと主張した自治会の役員の人たちは、ほとんど花作りには参加しないし、曳き手を集めることもしません。
囃子連のメンバーの奥さんたちに協力を要請するよりも、自治会の役員たちに協力してもらうのが筋なのではないかと私は考えています。
結局祭り当日も、私は山車曳きに付き添いしなくてはいけないし(自分のペースで歩くわけではないため、すごく疲れる)、何だか今年は気の重いことが続きます。お祭りが終われば、少しは平穏な気持ちになれるでしょうか。