家事を手放すというと、すごく大げさですが、それくらい私にとっては画期的だったことをお知らせします。それはキッチンで布巾を使わないという選択です。
せっかく後片付けが終わったのに、面倒くさい…
私は主婦になった頃から、布巾の管理がキチンとできていなかったと思います。最初は食事の支度と後片付けが終わったら、もうクタクタでキッチンの掃除や布巾の洗濯には気が回りませんでした。キレイになったお皿を拭いているのだから、布巾がそんなに汚れるという感覚もありませんでした。
最初は母がやっていたように、後片付けの後に、布巾だけをシンクで手洗いしていましたが、それが面倒で続かなくなりました。 このため、何日か同じ布巾を使い、気が付くと嫌な臭いがしていることもありました。私はお皿を拭いた後に、キッチンを同じ布巾で拭いてから洗濯をしていたために、すぐに布巾が変色してしまうのも悩みでした。
ほかの洗濯物と一緒では、後ろめたい
私は手洗いを諦めて、布巾を洗濯機に放り込むようになりました。正直、これには抵抗感もありました。極端にいえば、布巾も下着も一緒くただからです。でも、衛生的には毎日布巾を洗濯をすることが重要だと考えて、割り切って洗濯機に放り込み続け、布巾は1日で洗濯をするという習慣が、何年もかかってやっと付きました。それでも、布巾が変色するのは避けられず、やはり布巾だけは漂白や煮洗いが必要なのかと感じていました。
布巾についていろいろと悩んでいるうちに出会ったのが、洗って再利用できるペーパータオルです。
洗って再利用できるペーパータオルとの出会い
コストコで買ったというかわいい模様のペーパータオルを親戚にもらったのが、初めての出会いでした。今まで私が使っていたものとは違い、しっかりとした厚手のタオルで吸水性に優れているし、思い切り手で絞ることができますから、お皿を拭くだけでなく、濡らしてキッチンの掃除をすることもできます。
水分をたっぷり吸って、もうお皿は拭けないと思っても、絞って布巾掛けにかけておけば、布製のものよりも短時間で乾くので、また使うことができます。やはりお皿を拭いた後にいろいろな場所を拭くので、ペーパータオルも変色しますが、変色したら捨てればよいと思っているので、心はだいぶ軽くなりました。
今愛用しているペーパータオルは?
ペーパータオルを主として使うようになったのは、昨年のことです。自分の中にも、布巾は手洗いして、天日に干して衛生的に保つものという思い込みがあったので、何も考えずにペーパータオルでお皿を拭けるようになるまでに、何年もかかってしまいました。
最初にもらったペーパータオルは外国のメーカーの品物でしたが、日本のメーカーからも洗って使えるものが販売されていることに気が付いたのも、ペーパータオルを使うことを後押ししてくれました。
私が今愛用しているのは、スコッティ ファインの洗って使えるペーパータオルという商品です。吸水性や厚さなどで、私にとっては一番使いやすい品物です。だから迷わず、同じ品物を買い続けています。今回はどれを買おうかと悩むのは、買い物の時間の浪費になりますが、もう悩む必要もないので、本当に楽になりました。
苦手なことは手放そう!
小さなことだけど、嫌だ、苦手だと感じていることは誰にでもあると思います。頑張って克服することも必要かもしれませんが、ほかに方法があるなら、乗り換えてしまうのもよいかもしれませんね。私はキッチンの洗い桶を清潔に保つこともできませんでした。すぐに底がヌルヌルになって、ストレスのもとになっていましたから、洗い桶を捨ててしまいました。
洗い桶のことも、布巾のことも最初は家族に説明するのが面倒でしたが(ペーパータオルじゃお皿が拭きにくいとかいろいろといわれました)、慣れればどうっていうことはありません。
今では洗い桶がないのも、ペーパータオルを使うのも、家族全員に当然のことになっています。
本当にもったいないの?
使い捨てはもったいないと感じる人もいるかもしれませんが、お皿も拭いて、ガスコンロも拭いて、最後にはシンクの中も拭いてもらえば、ペーパータオルも本望ではないでしょうか。また、布巾だけを別に手洗いするには、水も洗剤も必要になるわけです。どちらが得か損かはそんなに簡単に結論が出ることではないと思います。
どこの家でも、主婦だけが食事の後片付けをするわけではないでしょう。慣れない人が担当することもあるわけです。そんなときに、布巾の心配をしないで済むのはきっとありがたいはずです。食中毒が心配な季節にも、使い捨てのペーパータオルは真価を発揮するはずです。
洗って使えるペーパータオルの存在をぜひ、心の片隅に留めておいてください。