今日、人様のブログで、美容室についてのこだわりを書いてある記事を読みました(こちらの記事です)。人によってこだわりもいろいろだと感じ、大変興味深かったです。美容室にこだわりがある人は、何だかキレイな人という感じがして羨ましいです。
おしゃれな美容室が苦手
私の場合は、髪の毛をどこで整えるか、決まるまではなかなか大変でした。私は24年間同じ理容室に通っています。この半端な年数をなぜ覚えているかというと、次女がお腹にいたときに通い出したからです(次女は8月で24歳になります)が、そこに決まるまではとても大変でした。
夫の敷地内に家を建てて暮らし始めたとき、最寄りの駅まで徒歩25分という環境だったために、それまで通っていた美容室に通うことを諦めました。
たまたま、そのころ私が行った美容室はどこも若者向けでおしゃれに感じられ、私は行くたびに居心地の悪さを感じていました。私はおしゃれ過ぎる店内や美容師さんが苦手だったのです。
普段着で行ってはいけないような雰囲気を感じると、萎縮してしまったり、恥ずかしくなったりしていました。髪の毛がボサボサになってくると、今度はどこに行けば良いのか、考えるのがとても苦痛でした。
おしゃれ過ぎないところが良かった
もう少し気楽に行けるところはないかとずっと思っていましたが、24年前は検索して探すこともできず、家の近所を歩くとき、買い物に行ったついでなどにジロジロとお店を探すことくらいしかできませんでした。
そんなある日、家の近所に新しく理容室ができているのを発見しました。理容室というとおじさんが行く場所というイメージがありましたが、その店は私と同年代のご主人と奥さんが切り盛りしているようで、女性も入りやすいと感じました。ご主人の趣味が生かされた店内の内装はおしゃれ過ぎず、来る人を拒まないと直感したのです。
私は人生の大半をショートカットで過ごしてきましたが、よく実家の母にショートカットをしているなら、理容室に行けば良いのに、と勧められていました。カットは理容師さんが上手というのが母の持論で、それも理容室に入る私の背中を押してくれたのです。
実際に店に入ってみると、店主の奥さんと私は同い年、しかも私の長女とご夫婦の長女も同い年であることがわかりました。カットやシャンプーも丁寧で、まったく不満はありませんでしたが、何より私が嬉しかったのは、おしゃれ過ぎない店内が居心地が良かったことです。どんなふうにカットをするかでも、わざわざヘアカタログを指差す必要もありませんでした。適当にこれくらい切ってくれ、という私の言葉だけで良かったので本当に気楽でした。
こんな理由は口にできないけど
それ以来、私は1度も他の店に行っていません。それほど頻繁に行っているわけではないので、お得意様とは言えないかもしれませんが、長い間通っているので、もう私の生活の一部になっているような気もします。今では夫も長女も同じ店に通っていますから、一家でお世話になっています。
同年代の夫婦が切り盛りしているということで、不安もあります。もしこの店が閉店してしまったら、私の髪の毛はどこで整えたら良いのかと心配です(もちろん私が先にどうにかなるかもしれませんが)。でも、なるべく長くお店に通わせてもらいたいと思っています。
しかし、これほど長く通っている理由が「おしゃれ過ぎない」ということだとは、ご夫婦もきっと気がついていないと思います。おしゃれ、の方が褒め言葉のように思えますから、私も口に出して言えませんが、決して私に悪気がないことはわかってもらいたいです。