先日私たち夫婦に新型コロナワクチンの接種券が来たと思ったら、とうとう20代の娘たちの分も郵送されてきました。
封筒の中には、7,8月は高齢者優先のために予約が大変取りにくい状況ですとわざわざ注意書きがしてありましたから、私たちはまだ予約を試みてもいません。ただ、接種券が4通揃っているというだけです。
唯一接種に前向きなのは
我が家では引きこもり生活を送っている次女だけが、接種に前向きです。できれば早くワクチンを打って、今の閉塞感満載の生活を終わりにしたいそうです。
もともと外に出ない次女が、閉塞感とは不思議な気もしますが、次女に言わせると、コロナ前は気が向けば近所のコンビニやスーパーをうろついたり、自転車で図書館や公園に出かけるのが良い気分転換になっていたそうです。
しかし、コロナでそれがやりにくくなり、閉塞感を覚えるようになったとのことです。自分の好きで部屋にこもっているのと、出たくても出られないのでは雲泥の差があるようです。
それだけでなく、次女は自分がもしコロナに感染して、私や夫にも感染が広がるのをとても恐れているとそうです。私は(多分夫も)まだコロナに感染してもそれほど重症化するとは思っていませんが、次女にとって私たちは、高齢者の一歩手前のような存在らしいです。私や夫がコロナに感染することに、次女は大きなリスクを感じているのです(これ、複雑な気持ちです)。
最後は自分の気持ちだけで決めるのが潔い
私が見ていると、次女はワクチンを盲目的に信じているわけではなさそうです。副反応があることも承知しています。ワクチンを打つことのメリットがリスクを上回るから打つのだと言っています。それだけ次女にとって、現在の生活は耐え難く、また自分が感染源になることを恐れているのでしょう。
次女はワクチンに反対する人に対しては、こんな考え方をしているようです。
ワクチンについて、どれだけ説明されても、きっと私もみんなも理解できないよ。専門家がわかりやすく噛み砕いて説明してくれることなんて、ほんの僅かのことだと思う。それだけを材料にして打つとか打たないとか決めるのは多分無理!
確かに、それは私も感じていたことでした。実際に自分の人生の中で、何度か予防接種を受けてきたし、娘たちにも受けさせてきました。
自分が受ける時は、そのワクチンについてどんなものなのかなどと考えたこともありませんでしたが、娘たちに受けさせるときは、自治体から配布されたハンドブックを読み、自分なりに考えました。しかし、結局どっち付かずなままでした。
医師に相談しても、ワクチンの副反応と感染症にかかるリスクを考えて、決めてくださいと言われるだけで、余計に混乱してしまいました。私にとってそれは、そんなに簡単に天秤にかけられる問題ではなかったからです。
だから、自分が良いと思えば打てばいいんだよ。もう感情とか気分で決めて良いと思う。ワクチンに反対する人だって、決定的な根拠がある人はそんなにいないんじゃない?多分、何か嫌だって言う感じだと思うよ。
副反応に次女は影響されなかった
ネットにはさまざまな副反応の症例が写真付きで紹介されていますから、それを見てワクチンに反対している人も多いでしょう。しかし、次女にとっては副反応はいつかは治るもので、それよりも自分が感染源にならない方が大切なのです。
命の危険についても取りざたされていますが、危険ならコロナになることも危険だと次女は考えているようです。若い人でも急変して重篤な症状になってしまうのがコロナの恐ろしさです。これは次女だけでなく誰でも思っていることでしょう。
かつては若い人は重症化しないから、と言われていましたが、変異株が増えてきた昨今ではそうも言っていられないはずです。
本当はワクチンが必要とされない世の中が来るのが一番であることは間違いありません。唯一の解決策だと期待されてきたワクチンで人々の心が分断されては元も子もないと思います。
私たちのことはそんなに心配しなくても良いよ。それにあなた(次女)がコロナになる心配はほどんどないでしょう。なにしろ、外に出ないんだから。
次女にはこう言ってあげたいです。それにしても、引きこもりの次女にここまで考えさせるコロナとは、本当に大変な存在ですね。