先日2日目のカレーに潜む危険についての記事を書きました(こちらの記事です「2日めのカレーは危険?」)。しかし、危険なのはそれだけではなかったようです。
スポーツドリンクも危険だった
8月18日の朝刊に、やかんに入れたスポーツドリンクを飲んだお年寄りが銅中毒を起こしたという記事が掲載されていました。銅中毒も、食中毒と同じような吐き気などの症状が出るそうです。
高齢者のデイサービス施設で、熱中症予防のためにスポーツドリンクを出しました。スポーツドリンクは粉末を水で溶かすタイプのもので、溶かすのには普段から水道水を沸かしていたやかんが使われました。
中毒で苦しんだお年寄りの方々はもちろんですが、わざわざ水道水は沸かして使うなど、衛生面に気を遣ったのに、結果として中毒を出してしまった施設の方も本当にお気の毒です。
私は昔からやかんは洗いにくいので(特に注ぎ口の辺りが)あまり好きではありませんでしたが、中毒を出すことがあるなどとは考えもしませんでした。
やかんはステンレス製だったそうですが、長年水道水を沸かすのに使われたために、中が黒く変色していたそうです。その焦げのように見えた部分には水道水に含まれている銅の成分がくっつき、蓄積されていました。
水道水だけを入れているときには良かったのですが、スポーツドリンクは酸性だったために、蓄積された銅の成分がスポーツドリンクに溶け出してしまい、銅中毒を引き起こしたのです。
知らないと怖いことがある
確かに鍋ややかんは使っていると、汚れがついて取れなくなることがよくあります。そのうちに自分でもその汚れに慣れてしまいますが、実はそれが思わぬことを引き起こすとは、誰かに教えてもらわないと、自分ではわからないです。
スポーツドリンクは酸性だと、言われればもちろんその通りですが、それを黒く汚れたやかん(自分では焦げただけだと思っているから、危機感はないでしょう)に入れるとどうなるか、多分私には考えが及ばなかったことでしょう。
記事には他にもじゃがいもの皮が緑になっていると、ソラニンという有害物質が含まれていてい中毒の原因になるとか、アジサイの葉にも有毒物質が含まれているため、料理の彩りに添えるには注意が必要などの情報が書いてありました。
我が家はただ幸運だっただけ?
料理を作るときに、手を洗うとか、肉や魚はきちんと加熱するなどは誰でも気を付けているでしょうが、知識がないと危険なことって、こんなにいろいろとあるんだと思うと、ちょっとため息が出そうになりました。
結婚して30年近く、我が家では誰も食中毒になったことはありませんが、それはひとえに運が良かっただけだったようです。私は自分が注意を払ってきたから防げたのだと思っていましたが、そんなことはなかったのだとよくわかりました。
常に新しい知識を仕入れることは、健康な生活をするためにも必要ですね。
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