長女が今の仕事を始めてもう5年目に入ろうとしています。普段は月の半分ほどしか仕事をしていないですが、正月は毎年ほとんど出勤日にあてています。
お正月が苦手?
正月三ヶ日は時給が高いからかな、と思っていましたが、先日長女がこんなことを言っていました。
どうも私はお正月の雰囲気が苦手なんだよね。テレビの番組までいつもとは違うから、早く終われって思っちゃう。それなら、バイトをしていた方がマシなんだよ。時給が高い上に、いつもより暇だしね。
次女は次女で、お正月だからって、特別にあれを食べなくては、これを食べなくてはという雰囲気が嫌いと言っていました。これは私も若い頃にそんなことを考えた記憶があります。お正月だからといって、急におせち料理を囲んで家族団らんをしましょう、と言われても困ってしまうと思っていました。
だから私もあえてお正月に友だちと約束を入れたりしていました。そのたびに母から「お正月くらいは家にいなさい」と文句を言われて不愉快になっていたものです。
今、考えてみると私は親の家でお正月を過ごす、くつろぐというのが嫌だったのかもしれません。今でもお正月をそれほど好きではありませんが、それは年末のおせち料理の準備や買い出しで疲れてしまうからです。
娘たちも自分で独立するなり、結婚して家庭を持って、自分なりのお正月の過ごし方を確立すれば、お正月が苦手という気持ちも薄らぐのかもしれないと思います。
お正月の価値がよくわかった
ただ、お正月が好きか嫌いかは置いておいて、お正月に価値があることはわかってきました。お正月で一度何もかもリセットして、また新しく始めることができるのは素晴らしいことです。どんなに嫌な目に合っても、新しい年が来たというだけで、前に進もうかという気持ちになれる、これは結構覚えがある人がいるのではないでしょうか。
新しい年が来たと言っても、これは便宜上のことです。元日も単なる1日に変わりはありません。状況が何も変わっていないのにもかかわらず、ただ日にちが変わっただけで、希望が持てるような気がするのは、お正月の大きな効用でしょう。
我が家の現在の状況は、こんな感じです。
長女は漫画家を目指してフリーター
次女は引きこもって5年が経過
夫はそろそろ定年退職
私は5年前からライターを目指していましたが、芽が出ずそろそろ挫折しそう
そして、昨年の12月に脳梗塞で倒れた夫の弟は無職のまま、そろそろ傷病手当金も打ち切りになる頃です。現在はまだ会社の社宅に入っていて、都心で暮らしている弟が今後どうするのかが気がかりなところです。
こんな状況でも、お正月が来る、新しい年になると思っただけで、何か希望が湧いてくるのです。これはやはり、お正月には大きな効用があるのだと思います。
もし、お正月がなくて、ずっと昨日の続きが今日でそれが明日に続く生活を送っていたら、メリハリのない1日が永遠のように続き、気がついたら自分の人生が終わってしまうことになりかねません。
今日はもう大晦日。皆さん良いお年をお迎えください。私も穏やかな気持ちで新年を迎えられるように、何とかがんばります。