もうこのブログに嫌と言うほど書いていますが、現在敷地内に建っている2階建ての倉庫を解体しています。
実はこの倉庫、数年前まで人に貸していました。その方は家族で教材を幼稚園・保育園に配達する仕事をしており、たくさんの教材を置いておくために、事務所だけではなく倉庫があった方が都合が良かったわけです。
もともとが倉庫ですから、中にトイレがついているわけではありません。私としてはいくら家賃が安いとはいえ、よく借りてくれるな~と思っていたのです。私たち一家が敷地内同居を始める前から、同じ方に倉庫を貸していて、社長の奥さんは夫の祖母とお茶を飲んだりもしていました。
貸借関係の終了は仕方ないと思ったが
長い年月の間に社長夫婦の息子さんが成長。結婚して、子どもも生まれました。息子さんの奥さんまでが手伝いに来る中で、トイレもない倉庫の環境は問題になったのかもしれません(トイレは敷地内にあったくみ取り式の外トイレを使っていました)。
それで、倉庫を借りるのをやめると申し入れがあり、こちらとしても今までありがとうございますとお礼を言って円満に貸借する関係は終わったと思っていました。
ところが今回、倉庫を解体するに当たり、ちょっと待てよと思うことがありました。それが電話線の撤去です。電話を引いたのは紛れもなく倉庫を借りていた方です。せめて電話線はどうしましょうかと私たちに聞いても良かったのではないでしょうか。
なんかいろいろとそのままだった
私たちは知識として、電気メーターの撤去のことは知っていて、手続きをしなくてはいけないという認識がありましたが、電話線のことは気が付きませんでした。解体業者に電話線も撤去しないといけないですよ、と教えてもらって(それも解体作業が始まってから)初めてその存在に気が付いたのです。
そうして無理を言って、昨日NTTに電話線の撤去をしてもらいました。本来なら申込みをしてから1週間ほど待たなくてはいけないところを「もう解体作業が始まっていますから、急ぎでお願いします」とゴリ押しして来てもらったのです。
その作業も無事に終わったと思っていたところ、作業員の方が「ケーブルテレビの線が残っていますよ。これはケーブルテレビに言わないと撤去できません」と言うではありませんか。こちらの手間ばかり増える嫌な置き土産をされた気持ちになりました。
我が家も甘かった
普通の引っ越しなら、電話やテレビは移転の手続きだけをすれば良いでしょう。しかし、ただの倉庫に勝手にそういうものを設置したのですから(まあ、そうしないと事務所として使えないですが)、後始末も自分たちでするべきではないかと私は思ってしまいます。
貸借関係が終了するときに、私たちももう少し気がつけば良かったのですが、そのとき電話線やテレビの線のことまではまったく頭にありませんでした。結局は素人が勝手に建物を貸したのが良くなかったのでしょう。建物を貸し借りするには知っておかなくてはならないことがきっとたくさんあるのだと思います。
倉庫を借りていた方はなんと水道まで引いていました。それも我が家の水道から分岐させて引いたのです。年に一度ほど水道代といっていくらか渡してくれましたが、今となってはそれも不安の種です。
これも断らなかった私たちが悪いのかもしれませんが、奥さんに「水道がないとお茶も飲めないのよ」と言われたらダメですとは言えませんでした。本当にお金でも建物でも他人に貸すのはコリゴリです。しかし、夫と息子を早く亡くした祖母にとっては、いくらかでも収入があるのは心強いことだったのでしょう。それを考えて、感謝もしないといけないですね。
でも、今の我が家にとっては負担でしかないので、やはり感謝できない…