夫が今月60歳になります。それに伴い現在の勤務先を退職することになっているのですが、職場には再雇用の制度があり、現在の仕事をそのまま続けることができます。どの職場でも同じなのかもしれませんが、再雇用は今までよりも給与が低くなります。
契約前に待遇が知りたい
夫の場合はもともと正社員ではありませんでしたが、再雇用になると給与がカットされるところだけは、正社員並みなのです。職場の人事部からは「再雇用の契約をしますか?」と聞かれましたが、契約をする前には普通、給与はこれくらいになるなどの待遇を確かめたいと思うのが人情でしょう。
待遇がわからないのに、契約を進めるなど、私には怖くてできないですが、夫も同様だったようで「まずは待遇を教えてください。給与の減少額によっては生活できませんから、進退を考えないといけない」と伝えたそうです。
すると人事部の答えは「それはお答えできません」というものでした。何度尋ねても答えてくれないまま、とうとう退職の月(9月)になってしまったわけです。
聞いたことには答えないのに
待遇に対する答えがないまま、昨日はとうとう契約に必要な書類(住民票や非課税証明書)を用意するように伝えられました。
しかも明日までに提出しろと言います。と言うことは今日中に役所など(我が家の住んでいるところでは公民館)に行かなくては行けないわけです。別に遠いところではないし、夫が仕事をするのに必要なものなら用意するために出かけるのは当然のことだと思います。
思いますが、無性に腹が立ちました。夫の会社の上層部の人たちは一体どういう神経をしているのか、疑いたくなってしまったのです。なぜ、こんなに余裕のない要求をするのでしょうか。
夫は週に5日は出勤をしています。退職する人が提出する書類は、すでに決まったもののはずです。なぜ、前もって言えないのでしょうか。夫が待遇についてしつこく聞いたのが気に入らなかったのか、などとあらぬ考えが頭の中をグルグル回ってしまいました。
しかし、どう考えても待遇を一切知らせずに契約をさせるのはおかしいです。労働基準監督署などに訴えられてもおかしくないくらいに、私には思えるのですが…
陰謀論者みたいになってしまう
こうして1人で腹を立てていたら、夫は契約の直前に給与の月額を知らされ、無事に再雇用契約を結ぶことができました。当初45%減と言われていた給与は30%減くらいで収まりました。良かったと一瞬は思ったのですが、これも職場の手なのかもしれない、と思いました。
最初に給与額を低く知らせておいて、焦らせて精神的に揺さぶり続けてから、本当の給与額を知らせれば、きっと誰でも納得してくれるだろうという考えなのかもしれません。
こんなことを考えてしまうほど私たちを追い詰めるとは、やはり夫の職場はあまり信用できないな、と実感しました。今までお世話になっておいて、なんですが、いろいろと考えすぎて陰謀論者みたいになりそうです。
とりあえず夫はまだ当分仕事に行くので、私もお弁当をつくり続けることになりそうです(残念)。