最近、何もかも値上げが続いています。光熱費も例外ではないため、誰もが何とか節約する方法がないかと探しているようです。そんな中、東京都では新しく建物を建築する大型事業者に対して、太陽光パネルを設置するよう義務付けるという話も出ています。
ブログを読んでいても、太陽光パネルを節電に役立てている話を目にすることがあります。自分で節電すると言ってもたかがしれているため(電気を作ることにはかなわないと思う)、つい心が動かされますが、夫は昔から「太陽光パネルが古くなったときは、どうすれば良いんだ?」と言い続けています。
太陽光パネルは捨てられない?
太陽光パネルは古くなったとき、必要がなくなったとき、ゴミとして捨てられないのではないかと言うのです。昨日もテレビで太陽光パネルについて報道していたので、再び夫が同じことを言い出しました。
そこで調べてみたのですが、太陽光パネルは産業廃棄物になるため、自分でゴミとしては捨てられません。然るべき業者に撤去・運搬・処分を依頼しなくてはいけないです。
撤去するだけでも15万円ほどの費用がかかり、さらに処分費用がかかります。75kwのパネルで150万円かかることもありますから、もし老夫婦が電気代節約のために太陽光パネルを設置しても、後々子どもや孫がそれを取り外したい場合は莫大な費用がかかることになるわけです。
また、処分に費用がかかることだけでなく、環境に与える影響も心配です。太陽光パネルは鉛やカドミウムといった有害物質を含んでいることから、産業廃棄物に指定されています。
業者に依頼して処分してもらうとは言え、最初からそんなものを使わなければ、何の心配もありません。大体処分する人の健康も心配だし、処分する場所も有害物質に汚染されるかもしれません。それに使わなければ、処分費用の面で誰かに迷惑をかけずに済むでしょう。
実は似たような体験をした
実は我が家の敷地内には倉庫が2棟建っていました。そのうちの1棟は7月に取り壊しましたが、もう1棟は現在も車庫として使用しています。
その倉庫にはどちらもアスベストが使われていたのです。耐火性、断熱性、防音性などに優れているアスベスト製品はものによってはつい最近まで使われていました。
しかし、人が吸い込むと健康に被害があるとして、現在ではアスベスト製品は製造も使用も禁止されています。倉庫を建てたときは、安くて良いものとして使っていたアスベスト製品ですが、夫が処分しようとしたときには、ボードになったものを1枚1万円で引き取ってもらいました。
もしアスベストでなければ、自分で割ってゴミ袋に入れて、処分できるくらいの量だったのです。この経験から、夫は太陽光パネルについても、疑わしく思っているのでしょう。夫が物心ついたときには、敷地内に倉庫が建っており、アスベストが使われていました。
だからアスベストの処分は仕方のないことだったのですが(夫の両親は早くに亡くなったので、夫がやるしかなかった)、太陽光パネルは今のところ、自分から望んで購入しなければ、後々処分する必要もありません。
もう少し、年数が経って、太陽光パネルの処分方法が確立してから利用を始めても決して遅くはないように思います。まあ、私の年齢でもう少し待ってなどと言っていたら、結局太陽光パネルとは縁がないのかもしれませんが…