食費の節約は無理?

晩ごはん ブログ好き

主婦が読む雑誌として有名なエッセのオンライン版で、子ども3人の5人家族で食費が月に2万円、という内容が話題を呼んでいるそうです。

私も食費に悩んだ

同じ立場の主婦からはもっと節約できるだろうと言われそう、食費として渡される金額が減ってしまいそう、と危ぶむ声が寄せられているそうです。私が楽しみに読んでいるブログの貯め代さんも経済的DVを引き起こす恐れがあると記事に書いています(こちらの記事です。「子ども3人で食費2万円を斬る!栄養不足や経済的DVをよぶおそれ」)。

私が主婦になりたてのころにも、主婦雑誌にはそんな記事が溢れていました。我が家では夫よりも私自身がその記事を気にしてしまったのです。しかし夫婦2人だったときも、そんなに節約できませんでした。今月は節約できたと思っても、お米が切れた、調味料が軒並みなくなってしまったということがあると少しくらいの節約は水の泡になりました。

何回もそれでがっかりすると、その次にはこんなにがんばっているのに、という不満が自分の中に溜まってきます。そして溜まりに溜まった不満はある日外に出ます。夫がその対象になるわけです。夫がおかずに贅沢を言うから、酒ばかり飲むから、食費がかさむのだと、不満は怒りになってしまいます。

夫の言うことにも一理ある?

夫によれば、雑誌の記事を鵜呑みにするのは愚かなことだそうです。食費を節約できる主婦はもしかすると実家が米農家でお米を買ったことがないかもしれないし、毎日夕食は実家で食べているかもしれません。そんなことがあっても雑誌にはわざわざ注釈は入れません。聞かれもしない都合が悪いことをわざわざ先に断ったりしないだろうと夫は言うのです。

都合の悪いことを隠しておいても、すべてが嘘と言うわけではないので、雑誌の記事は非難できません。夫の言うことにも一理あるな、と思っているうちにそんな記事に自分が翻弄された事も忘れてしまいました。

でも、今でも形を変えてそんな記事が毎日真面目に料理をしている人を圧迫しているのだと知って、驚きの気持ちでいっぱいです。時代は変わったと思っていたけど、肝心のところは昔のままだったようです。

食費を節約しようとして陥ったこと

食費を節約しようとすると、どうしても嗜好品は買いづらくなります。体のためにも過度の嗜好品はよくありませんが、家計のために買ってはいけないと思うとそれがストレスにならないでしょうか。例えば私が夫に酒を控えるように言えば、必ずこう帰ってくると思います。

夫

じゃあ、お前の菓子とコーヒーも減らせよな!

そのうち、家庭の中がギスギスすることは間違いないでしょう。我が家ではそうでした。節約を第一に考えると、肉や魚も限られた種類しか買えなくなるはずです。私の夫は肉体労働をしているので、毎日の食事は死活問題と言っても良いのです。

もし、世の中の料理をする人が家族から食費の節約について言われたら、必ず節約と同時に陥りがちな事態を確認することが必要です。

情報は自分で選ぼう

私は以前、テレビで小児科医が食の細い子どものお母さんは料理が下手、と言っていたのを聞いてとても傷ついた覚えがあります。でも、外からの情報を選ぶのは自分自身ですから、自分のためにならない情報は切り捨てるくらいで良いのではないでしょうか。ちなみに子どもは2人とも無事に成長して、27歳と24歳になりました。今は特に食は細くありません。

もしも自分の夫が(夫以外の場合でも)外からの情報(今回の場合はエッセオンライン)を鵜呑みにして、もっと食費が節約できるだろう、などと言うようなら今後のことも考えてよく話し合った方が良いかもしれませんね。

タイトルとURLをコピーしました