東京都内でガスが不通になり、今朝の時点ですでに40時間が経過しているそうです。普段から、生活に欠かせないガスが使えないことで多くの人たちが不便を強いられています。
地中に埋められているガス管に水や土砂が流れ込んだのが、不通になった原因だそうです。
私が住んでいる地域ではいまだに都市ガスが開通していないところが多く、我が家でもプロパンガスを使っています。
プロパンガスに不満だったけど
ガス管によって自動的に運ばれてくる都市ガスと違い、プロパンガスは業者さんがトラックに載せて各家庭に運んできてくれます。トラックの荷台から、業者さんが一つずつ下ろして、設置してくれるのです。そのためか、都市ガスに比べてプロパンガスの料金は高めに設定されています。
私は実家が団地だったため、プロパンガスは使ったことがありませんでした。だから、最初はガス料金の高さに目を疑ったものです。最近は我が家の近くまでガス管が通るようになったため、希望すれば都市ガスを選ぶことができるようになりました。
もちろんガス管を我が家まで通すための工事は必要で費用もそれなりにかかります。工事費のことを考慮しても、これから先のことを考えると、都市ガスにしておいた方が得だと私は思います。
しかし、夫は別にこのままで良いと言います。無理して工事することはない、プロパンガスがもう使えないと言うなら、都市ガスに変えることも考えるけど、今何も不都合がないなら、抑えられる出費は抑えたいのだというのです。
何となく納得しかねる気持ちもありましたが、私も夫を抑え込んでまでどうしても都市ガスにしたいというわけではありませんでした。それでガスの話は終わってしまったのですが、今回の報道を聞いて、プロパンガスにも良いところがあるのだと再確認しました。
プロパンガスにもメリットがあった
何しろ、プロパンガスは人が運んでくるのですから、ガス管は関係ありません。
災害時にガスが不通になったとき、ガス管の復旧が必要な都市ガスよりも、プロパンガスの方が復旧が早かったとも聞きました。ガス代が高いのは、いざというときの保険代だと思えば良いのではないでしょうか。
まあ、都市部で生活していると、プロパンガスを使っている人はほとんど見かけません。いくらガス管が心配でも、自分だけがプロパンガスにするわけにはいかないでしょう。
しかし、これからガス管が老朽化してくると、またガスが供給されないということがあるかもしれませんね。
ガスだけ、電気だけにしない
今回の報道を見ていて感じたのは、人はどうしても偏りがちになるということです。普段お湯を沸かすのも、ご飯を炊くのもガスを使っている人がとても困っていました。お湯を沸かすのもご飯を炊くのも、電気とガスのどちらでもできますから、普段からどちらも使えるようにしておくと、いざというときに困らないのかもしれません。
東日本大震災のときは、計画停電がありました。オール電化にしている人が、それこそお湯も沸かせない、ご飯も炊けないと嘆いていましたが、これも電気に偏りすぎていたからです。
私たちは電気とガス、どちらか一つでも欠けると生活できません。でも、なるべくどちらかに偏ることなく生活していくこと、それが日常生活を守る保険になるのかもしれません。
プロパンガスが愛おしい
我が家は計画停電のときも何とか食事を作ることができました。そう考えると、ガス、それもプロパンガスのある暮らしは、私に安心感を与えてくれるように思えます。
この家を建てたときに目障りだと思ったガスボンベも、何だか頼りがいがあるように感じられるから不思議です。
まだまだお世話になるプロパンガス、これでもう少し料金が安ければ言うことなしですが…地域にもよりますが、都市ガスと比較すると倍近く料金が違う場合があるそうですよ。我が家はもう30年近くプロパンガスを使っていますから、都市ガスとの差額を考えると怖くなります。