辛い気持ちを何とかしてあげたいと思ったブログ

タブー

「ぴーちゃんのブログ」の「ケンカしちゃった」という記事を読みました。朝から胸が痛くなりました。お母さんの介護について、妹さんと意見が対立。お母さんの目の前でケンカになってしまったようです。

鬼はみんなの中にいる

妹さんに鬼と言われたぴーちゃんさん、きっと辛かったでしょう。自分の中に鬼が住んでいるのを自覚するのが辛かったとおっしゃっていましたが、鬼が住んでいるか住んでいないかと聞かれたら、私の中にも鬼が住んでいます。きっと、みんな見て見ぬ振りをしているだけです。

自分の親が衰えて苦しそうだったり、わけのわからないことを言い出したりしたら、反射的にそれを否定したくなるのが子どもの立場なのかもしれません。否定したい気持ちが強すぎると、親の存在そのものを否定するようなことも考えてしまうのかもしれません。

ひどいことだとは思うし、その気持に名前をつけるなら鬼がぴったりだと思いますが、それならなおさら鬼はみんなの中にいるのでは、と私は思います。

私の鬼っぷり

私は母が入院して亡くなるまでの最後の1カ月間、病院に行くだけで気力も体力も吸い取られるような、とにかく気が重くてたまりませんでした。

毎日病院に通うのが嫌でしたが、誰にも来てもらえないのは母がかわいそうだし(私が会いたいとか、私が行かないと母がかわいそう、という気持ちとは違うと思います)、母が他人に対して恥ずかしいと思うのでは、と考えたのです。

母は世間的な対面を結構気にする面があったので、私としても最期はそこを重んじようと思いました。

他の理由は、病院側といつでも直接話をするためです。最近はちょっとした治療方針の変更でも、親族に了解をとってからでないと行えません。一々書類にサインをする必要があったのです。

何回も書類にサインをしてくださいという電話がかかってくるため、それならば毎日病院に行けば良いだろうと考えました。

今考えると私は楽だった

私の場合、母の子どもは私と弟だけだったので、私が全面的に主導権を握っていた形でした(姉は強いのです)。私がやりたいように、していれば良かったのです。だからケンカのしようがなかったし、またたとえケンカをしたとしても意識を失っていた母にはもうわかりませんでした。

ぴーちゃんさんに比べれば、私はずいぶんと気楽だったことになります。それでも当時は辛いと思っていたのですから、ぴーちゃんさんのことを考えると私まで辛くなります。自宅での介護は24時間続きますから、本当に気の休まるときがないでしょう。

溝ができてしまった家族も

私の同級生でお父さんが病気になったとき、お母さんと介護のことでケンカになった人がいました。お父さんの入院期間中、同級生は1人で夫と子どもがいる自宅を出て、マンションを借りて、お父さんの介護のためだけに生活をしたそうです。

しかし、お母さんとの溝は埋まらず、お父さんが亡くなってからも、付き合いはないと言っていました。同じ家に暮らしていた家族でも、その思いはさまざまなので、誰かが病気になるという非常事態に考えの違いがあらわになるのは仕方がないのかもしれません。

こんなことは、なかなか人に喋ってストレス解消とはいかないはずです。みんな経験があっても黙って胸に秘めているのではないでしょうか。

でも、この記事には、最後に温かなコメントが載せられていました。きっとコメントを書いた人にも思い当たることがあったのでしょう。温かなコメントでぴーちゃんさんが元気を出して、また介護を続けることができると良いと思っています。

ぴーちゃんさんは介護のお仕事をされているそうですが、この経験がきっと生かされると思います。人の痛みがわかる介護士さんはとてもありがたい存在ですから。

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