今日は仕事に行くはずの長女。朝起きてきたときから浮かない顔をしていました。どうしたのかと思っていたら、自分からこう切り出してきました。
私のすみっコぐらしのぬいぐるみがないんだ…あれ、一番気に入っていたのに。昨日、シーツ洗ってくれたんでしょ?どこかに落ちていなかったかな?
ぬいぐるみと言っても、体長5cm程度。とても小さなものです。気が付かなかったと答えましたが、出勤するまでずっと長女はぬいぐるみに気を奪われ、気になって仕方がないようでした。
ものが多過ぎるから大切なものを見失う?
もともと長女の部屋はとてもものが多くて、小さなぬいぐるみなどすぐに見えなくなっても不思議はありません。常日頃、私はもっとものを減らした方が良いと伝えていましたが、長女はまったく意に介していませんでした。
あまりにも部屋が汚いため、私もかなり強く注意したことがあります。長女が使っている部屋はもちろん長女の自由にして良いのですが、家の持ち主は夫です。親の家を間借りしている状態だと思えば、もう少し部屋をキレイに使うだろうと私は考えたのです。
しかし、先程も書いた通り、普通に言うのでは長女には、まったく効果はありませんが、かと言って、強く言うと今度は泣いたりするため、もう最近では放置している状態でした。私としては、そんな状態でものが失くなったと言われても、それはそうだろうと言うしかありません。
長女の言い分とは
長女には長女の言い分があるようです。幼い時から長女はクラスメートなどに「長女ちゃん、変なの~」とか「変わっているんだね」などと言われることが多かったと言います。
そこで自然と長女は自分の気に入ったものを集めて、気を紛らわせる機会が多くなったのだそうです。ですから、長女が集めたものたちは、すべて思い出がこもったとても大切なものになりました。長女はどれ一つとして捨てて良いものはないと言っています。
部屋は汚くても、どこに何があるのかはすべて把握しているため、黙って何かを捨てられたらすぐに分かるとも言っていますし、実際に幼い頃(3歳にはなっていなかったと思う)に、私が捨てたもののことを随分と長い間、覚えていて文句を言っていました。
寂しい気持ちをもので埋めてきたと考えれば、可哀想な気もしますが、今の長女は数は少なくても、良い友だちに恵まれているし、職場の人たちとも奇跡的にうまくやっています。もう、それほどものに頼らなくても良いのではないかと、私には思えるのですが…
これからどうなるか、不安
長女はまだ30歳です。これから、ドンドンものが増えるのかと思うと、私はかなり怖いです。それに30歳の女性がぬいぐるみを失くしたと言って本気で悩んでいることにも、私はもう寄り添えないな…と思ってしまいます。
これってやはり長女が発達障害グレーゾーンであることと関係があるのでしょうか。私が長女に関して、ちょっと…と思っているのはものに関することだけです。これくらいは、仕方がないと諦めた方が良いのか、しかしこれは酷すぎる、と考えは堂々巡りをしています。
ものが多過ぎては、管理するのが大変です。特に長女の場合はものの量が半端なく多いし(子どものときからのものも、ほとんど持っている)、管理能力が優れているわけではありません。
それなら、ものを減らして、厳選したものを大切にして欲しいと考えるのはそんなに無理なことでしょうか。我が家は次女は引きこもりで将来が不安ですが、実は長女の将来も同じくらい不安です。