昨日(12月22日)は冬至でした。冬至と言えば柚子湯です。我が家には古い柚子の大木があるので、当然柚子湯に入ろうということになります。
夫の実家の敷地に戸建て住宅を建てたときには、長女が1歳でしたから、お風呂に柚子を入れたら喜ぶだろうと夫も私も考えたのです。
子どものときから親しんだ柚子湯だったが
夫はもちろん柚子湯に親しんでいましたが、私も冬至のころになると2度3度と柚子湯に入ったものでした。多分、柚子の成分をよく出すためだったのでしょう。手ぬぐいを縫って作った袋の中に、4等分くらいに切った柚子が入っていたのをよく覚えています。
最初、幼い長女は浴槽に入った柚子を見て、良い香りがすると言って喜びました。しかし、風呂から上がると全身が痒いと訴えるのです。乾燥しているのではないかと、保湿剤を塗ったり、柚子の成分が刺激になっているのではないかと、柚子を切らずに丸ごと浴槽に浮かべるようにしました。
ただ、柚子湯に入らなければ、長女は痒みを訴えません。そのうち自分でも「柚子のお風呂に入ると痒くなるから嫌だ」と言うようになりました。次女も同じような経過をたどり、終いには「お風呂に柚子を入れないで」と訴える始末です。
夫は反発
まあ、仕方ないなと感じた私と違って、夫はこの訴えにずいぶんと反発しました。
柚子湯は身体にいいんだ。冬至に柚子湯に入れば、カゼを引かなくなるんだよ。それなのに、柚子湯で痒くなるなんて。そんなことは聞いたことがない!
そんなときにたまたま実家の母と話をしていたら、母も柚子湯に入ると身体が痒くなると言うではありませんか。若い頃はまったく平気だったのに、年を取って乾燥肌になったところ、柚子湯に刺激を感じるようになったと言います。
長女ちゃんも次女ちゃんも、アトピー体質だよね。乾燥肌だから刺激を受けやすいんじゃないかな。痒いのは辛いから、無理して柚子湯に入らなくてもいいじゃない。
これも効能の1つ?
母のことを伝えて、やっと夫も子どもを柚子湯に入れるのを諦めたのでした。本当は柚子湯で柚子を使えると、我が家の柚子の消費に役立ちます。私も余って捨てるよりはお風呂に入れたいな~、と思うのですが仕方がありません。
柚子湯には入れませんが、この時期になると無理して子どもたちを柚子湯に入れるなと言っていた母のことを思い出します。母にしては珍しく穏やかに正論を言っていたなと思うと、孫の効果ってすごいと実感します。良い思い出ができたこと、これも柚子湯の効能かもしれないなと思うのです。