先日、新聞で「殿様枕症候群」が紹介されていました。殿様枕とは、かつて日本髪を結っていた人が髪を崩さずに眠ることができる高さのある枕のことです。
私も高めが好きだったけど
私は咳喘息になったのをきっかけに、それまでよりも高めの枕を使うようになりました。
上半身を高くした方が咳が抑えられて楽に眠ることができるし、鼻も詰まりにくいです。ちょうど私と夫の枕が潰れてしまったところでした。
捨てるのももったいないと思った私は、潰れた枕を2つ重ねて使うことにしたのです。
ただ、殿様枕症候群を紹介する記事によると、極端に高い枕は特発性椎骨動脈解離の原因になるそうです。特発性椎骨動脈解離は若い年代の脳卒中に原因になります。夫の弟が数年前に脳梗塞の発作を起こして入院しましたが、やはり椎骨動脈解離を起こしていると言われました。
極端に高い枕とは、頭を載せていない状態で15cm以上の厚みがあるもののことです(頭を載せると、枕は潰れてもう少し低い状態になります)。これくらいの高さは、結構ありがちなのではないでしょうか。
高い枕に頭を載せた状態で寝返りをうつと、首の血管が傷ついてしまうとか。夫の弟の枕までは知りませんが、ちょっと怖いなと思いました。
単に特発性椎骨動脈解離と聞いても以前の私ならピンと来なかったでしょう。しかし、実際に身近な人が発症していて、自宅に戻るまでに数ヶ月を要したわけです(リハビリなど、大変な思いをしたようです)。何と言うか、真に迫った怖さを感じたのです。
枕以外も気をつけたい
また、私は寝転がってテレビを見るときに、高い枕をしたのと同じ状態になっています。首だけを大きく曲げている(持ち上げている?)のがいつもの格好です。自分でも首に負担がかかっているなとは思っていました。
枕に気をつけるのと同時に、普段の格好も改めなくてはいけないな、と強く感じました。とりあえず、まずは枕を重ねて使うのをやめます。枕が潰れてしまったのだから、寿命と諦めて新しく購入するのも良いですね。
しかし、枕の値段って、上を見るとキリがないし、手頃な値段のものは良いも悪いもわかりにくいし…なかなか難しいです。
そういえば昔実家の母も、合う枕がないからと座布団を2つ折りにして寝ていました。数十年座布団2つ折りで寝ていたので、寝心地は良かったのかもしれません。私も試してみようかな。
ちなみに枕は平らな方が寝返りがうちやすくて良いそうです。座布団はその点でも優れているような気がします。