お彼岸の意味を考えたい!初彼岸は大切な人の死を受け入れるために必要なもの

お彼岸 ぼた餅 季節

我が家のご近所さんであり、遠縁の親戚でもあった女性が亡くなってから7ヶ月が経ちました。以前、この女性の家と我が家はお盆やお彼岸にお互いに訪ね合う間柄でしたが、コロナ禍でそれもなくなっていました。

初彼岸に味わう奇妙な感覚

いつかはまた以前のようにとは行かないまでも、少しはお付き合いが復活するのかと思っていたところで女性が亡くなったのです。このお彼岸は女性にとって初彼岸にあたります。夫は仕事なので、私がお線香を上げに女性の家にお邪魔しました。

女性の家にはゆかりのある人たちが集まっていましたが、誰もまだ女性の死を受け入れていないように見えました。家の中も女性が元気だったときと同じく、キレイに片付いていてホコリ1つありません。あまりに変わらないので、キッチンから女性が出てくるのではないかと思ったくらいです。

私は他の親族よりは女性との付き合いが薄く、短かったわけですが、それでもこんな感覚を覚えるのは、やはり女性の死を受け止めきれていないのかもしれません。

やはり亡くなったんだと実感

家の中が片付いていたのは、女性の夫が毎日掃除を頑張っているから、だったようです。

女の人が毎日朝早く起きて、家の中を整えて、三度の食事を作るのがどんなに大変なことかやっとわかったよ。

女性の夫はこんなことを言っていました。かつては6人家族で暮らした大きな家です。女性の夫は80歳に近い年齢、毎日の掃除は大変だと思います。1人で暮らしていれば、かつてのようにゴミやホコリは溜まらないでしょう。

しかし、女性がやっていたことをやるのが、今は彼にとっての慰めになるのかもしれません。当然のことですが、やはり女性は亡くなったんだな、と思いました。

ちょっとだけお彼岸の意味を考えて欲しい

お盆やお彼岸、普段は面倒くさいと思っている私ですが、大切な人を亡くしたばかりの状態なら、こんな手順を踏んで次第に大切な人の死を受け入れて行くのかもしれないと思いました。

若い頃、春分の日・秋分の日はただの祝日でした。仕事や学校が休みになって嬉しいとか、気候も良いし、どこに遊びに行こうかなどと考えるだけの日だったと思います。今もそんな人が多いのではないでしょうか。

しかし、お彼岸は悲しみを乗り越えようとしている人のためにあるのだということも、心に留めておきたいな、と私は思います。

ところで女性は75歳で亡くなりました。平均寿命には届かなかったものの、それほど若くして亡くなったわけではないと思います。それでもこれほど惜しまれるのは、ひとえに女性が立派だったからでしょう。

私にはなんとも羨ましい話です。

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