我が家から徒歩5分くらいのところに中華料理店があります。1階はカウンターのみ、2階に座敷があります。私も何度かPTAの集まりで座敷に上がったことがあります。
コロナ禍でお座敷が使用禁止に
料理は美味しくて量がタップリですから、夫はお囃子の集まりなどがあるとその中華料理店を使おうとしていました。しかし、コロナになったときに店主は「2階の座敷は当分使いません」と言い出したのです。
そのときは、コロナだから仕方がないね、という話になりましたが、もうコロナが5類に移行してから1年経ちます。そろそろ座敷も解禁されたのではないかと、私も夫も思っていました。
昨日、偶然夕方帰宅した夫が庭にいたところ、偶然通りかかった近所の悪友が「これから〇〇屋(その中華料理店の名)で飲むんだ。みんな来るから、お前も来いよ」と誘いをかけてきました。
やはりコロナ禍が終わり、座敷を解禁したのだと夫は思ったそうです。いそいそと出かけて行きましたが、帰ってきてこんなことを言いました。
さすがの夫も考えた
あの店の座敷は別に今までも使えたみたいだ。市役所に勤めていた〇〇さんが予約すると、お座敷にどうぞと言われたらしい。どうやら店主は人を見て、座敷に上げるかどうか決めていたみたいだ…
まあ、店主の方もいくらでも言い逃れができます。「いや、あのときは本当に座敷が使えなかったんです」と言われれば、こちらは「はい、そうですか」と引っ込まざるを得ません。ヘタをしたら「お客さんの考えすぎですよ」と言われそうです。
ただ、断られた側からすると、自分は断られたのに他の誰かは断られていなかったという事実を知ってしまうと、何とも言えないしこりが残ってしまうのではないでしょうか。何しろ市役所に勤めていた〇〇さんは、座敷を使いたいと言って断られたことはなかったのですから。
結局理由はわからないけど
こう言っては何ですが、その店は小さな街の小さな中華料理店です。そんなことをして悪評判が立ったら自分で自分の首を締めることになるでしょう。一体なぜそんなことをしたのか…
私も夫が酒を飲んで酔っ払うのは好きではありませんが、店の中で夫が暴れたとか嘔吐したなどと聞いたことがありません。人当たりも良くないかもしれませんが、悪いと言うほどではないのです。ですから、夫に否があって、座敷を貸してもらえなかったとも思えないです。
気が付かなければどうということはなかったのに(たまたま市役所に勤めていた〇〇さんと飲まなければ今でも気が付いていなかったでしょう)、気が付いてしまったために余計なことを考えてしまいました。
夫はこれからもその中華料理店に行くでしょうか?この地域には落ち着いて飲める店がほとんどありません。行く店が減ってしまうのは大問題です。本当に店と客、どちらにとっても悪い結果となるようなことはもうしないで欲しいと思っています。
今回ばかりは夫がちょっと気の毒です。