おじさんも友だちが欲しい

生活

現在私が住んでいるのは夫の実家の跡地ですから、周りはみな夫の子どもの頃からの知り合いです。夫も学生時代の友人とは付き合いがなくなっていますが、地域の活動には比較的熱心に取り組んできました。

地元の友だちをつくるために

夫は地域の青年会のようなものに参加して、夏祭りを行ったり、大晦日に神社で甘酒を配るという活動をもう10年以上も続けていますし、地元のお囃子の会にも参加しています。

現在はコロナ禍のために、活動はままなりませんが、思い返してみると、夫が参加している活動は、男性が会社を退職してから孤独にならないようにと考えられた1種のセーフティネットの役割を果たしているように思います。

特に仕事一筋でやって来た人ほど、退職しても居場所を失くしてしまうと言いますから、ある程度若いうちから地域で活動を続けていれば、退職後の居場所もバッチリ確保されているわけです。

しかし問題も

しかし、夫の参加している活動にも問題がないわけではありません。組織を作って活動する以上、まとめるためには会長などの役職を担う人が必要です。どうしても、それらの役職につくと、時間を取られますから、まだ仕事をしている人にとっては負担が増えます。

またある程度の人数が集まると、意見が分かれることも増えます。中には揉め事となってしまうことも多いのです。これは私が見た感じでは男女に差はありません。とにかく同性同士が集まると、意見がまとまらず、揉め事に発展することが増えるという印象があります。

そして私が夫から文句を聞かされることが増え、私の不満が募るわけです。夫は別に私に対して文句を言っているわけではありませんが、私は夫からグチや文句を言われるのが大嫌いです。これが好きな人はいないでしょうが、私はすぐに聞くのを放棄したくなります。

グチや文句を言う人は、アドバイスを求めていません。だから意見を言うことは許されないと思った方が良いでしょう。確かに正論だけで物事が解決すれば、こんなに楽なことはありません。ただ、私も生きている人間です。グチや文句のはけ口にずっとされるのはたまりません。

そこで私がもうグチを聞くのは嫌だと夫に言い、夫婦関係に荒波が立ち始めます。夫が孤独にならないための活動が巡り巡って、夫婦に危機をもたらすのです。

今はこんなことが大変そう

今回も年度末を迎えて、夫が参加している会では、総会まであと1カ月となりました。コロナ禍のために、総会をやるとしても出席したくないという意見の人が多いようです。

普通ならさっさと今年は行わない旨を会員に知らせるのでしょうが、ここ埼玉県でも一応3月7日には緊急事態宣言が解除される予定になっています。総会を行う側の役員は、総会を開くかどうかの決断をぎりぎりまで伸ばしたいようで、まだはっきりと開催しないとの知らせはありません。

総会はその後の懇親会までを含む行事になっており(多分どんな団体の総会でもそうだと思います)、私が住んでいる地域では年配の方が楽しみにしていることも多いのです。

役員は開催するかどうかの決断を伸ばすことで、総会を楽しみにしている人にも、ちゃんと考えているんだよ、と伝えたいのだと思います。

ところが夫によると、総会の開催に反対する男性たちがラインメッセージで、役員に対して圧をかけていると言うのです。私はいくら小さな会であっても、すぐに意見を聞き入れて、そうですか、では総会は中止しましょう、とはならないと思います。

役員で協議の上、また結果をお知らせしますと答えるのが普通の応対でしょう。しかしそれに我慢がならない男性たちが、「何卒良識あるご判断をお願いします」等のメッセージを役員に送っているそうですから(普段はいわゆるタメ口でのお付き合いです)、見ていると大変だな、面倒くさいなと感じずにはいられません。

友だちを作るのは大変!

人が集まると何かがある、これはもう仕方がないことなのかもしれません。友だちとは、これを我慢できる人だけに与えられるものなのでしょう。

おじさんも友だちが欲しい、その気持を大切にして、みんなで地域のために活動する、これは素晴らしいことです。しかし、あまりに面倒くさそうです。私にはとてもできないし、やりたくありません。

夫の参加している会には、奥さんもご一緒にと言われる機会が度々ありますが、私はまったく参加していません(正確には参加をして、とても居心地が悪かったのでもう参加したくないと思ったのです)。

ついつい夫にもこう言ってしまいます。

何の活動をしようとあなたの勝手だけど、私は関係ないわよ~。私まで巻き込まないで!

50代の主婦だけが孤独なのではありません。おじさんたちも孤独を恐れているようです。仕事を持ち、友人との付き合いを大切にして、積極的に外に出ていた私の母も晩年は孤独感に悩んでいました。

どうも、人間は孤独感とは縁が切れないようだと言うことが再確認できました。人間なら孤独感はあっても当然、そう考えて生きていけば良いような気がしています。

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