外壁塗替え工事を決断した夫。すでに注文は出してあるので、当面の大きな問題は外壁を何色に塗り替えるか、ということです。
現在住んでいる家を建てたメーカーを通して塗替え工事をするため、ハウスメーカーの営業さんが色見本を持って我が家を訪ねてくれました。その色見本を見て、色を決めます。色見本に載っているのは当然ですが、どれも落ち着いた無難な色です。
外壁の色を決めるのに難航する夫
あまりにも無難な色なので、決め手にかけてしまい、夫はなかなか決めることができません。実は自分でもなかなか決められないことを予想して、夫はネット上で塗替え工事をした家を検索、良い色がないかどうかを探していたのです。
しかし、あれこれ検索しているうちにわけがわからなくなりました。それにネットで検索した家の塗料がわかるわけではないので、あくまでも参考にしかなりません。そして営業さんの持ってきた色見本を見てもピンと来るものがないわけです。
営業さんは「色見本は置いていきますから、何週間かかけてゆっくり決めてください」と言ってくれましたが…今ピンと来ないものが数週間待ったから、ピンと来るようになるとも思えません。そこで私は自分が良いと思った色を「こんなのはどう?」と言ってみました。
自分の良いと思う色を提案
普段なら、夫は私の言うことは聞いてくれません。私のセンスは違うのだそうです(自分の妻のセンスを全否定するのはどうかと思います。こいつはセンスが悪いから俺と結婚したのか、とか思わないのだろうか?)。
しかし、そのとき夫はあまりにも煮詰まっていたのかもしれません。私の勧めた色を良いかもしれないと言い出したのです。
それは素焼きの鉢やレンガを連想させる、茶色と赤が混ざったような色で、色見本にはファルーンレッドと書かれていました。
どうしても1階と2階は違う色が良いという夫のために、2階の部分は黄色みがかったベージュを勧めました。ちょうど素焼きの鉢に淡い黄色の花が咲いているような取り合わせです。
今までと違うものを選ぶのには勇気が要るが
今までの我が家は濃いベージュと薄いベージュという取り合わせですから、私が選んだ色はずいぶん雰囲気が違います。多分最初は違和感が半端ないと思います。Tシャツくらいなら、たまには変わった色を試すのも面白いですが、外壁は面積も金額もあまりに大きく、試してみるには勇気が要ります。
もし変だったらどうしよう…と不安な気持ちもありますが、珍しく夫も賛成したことだし、このまま塗替え工事に進みたいと思います。
まあ、もしも変でも、外壁はあまり見る機会がありません。部屋の中の壁の色が変だと気になるかもしれませんが、外壁は変でも大丈夫ではないでしょうか。変かどうかよりも、外壁の塗り替えは雨風から家の内部を守る意味合いの方が強いわけですから。
もう、私と夫が揃って生きているうちに外壁を塗り替えることはないかもしれません。最後に冒険ができて良かったと思います。それに自分の意見が受け入れられるってやっぱり嬉しい。家に対する愛着も一層強くなると言うものです。
それにしてもあんな小さな色見本(1色が10×20cmくらい)で、外壁の色を選ぶなんて至難の業です。色の雰囲気は面積によっても変わるでしょう。業者さんにはもう少し、仕上がりのイメージをしやすくする工夫をして欲しいものです。