心の病の原因は親の延命治療を断ること?命の期限を決めることが大きな負荷となる…

命の期限 生活

先日、新盆供養のために夫の従兄弟を訪ねました。

従兄弟の妻の姿がない

従兄弟は夫の叔父と叔母の長男で、2つ年下の妻がいますが、皆が集まった中に彼の妻の姿はありませんでした。まあ、最近はそういうこともあるさとあまり気にしていなかったのですが、従兄弟から説明があったのです。

「実は前から妻はうつ病を患っていて、先日2回目の入院をしたので、今日の席にはいません。どうかご了承ください」とのことでした。そしてうつ病発症のきっかけになったのが、自分の母がガンで亡くなったことでした。

私たちは皆60歳前後の年齢です。親は80代くらいですから、ガンでもう長くないとわかったときに、医師からは延命治療を施すかを確認されます。

従兄弟の妻は医師からの確認に対して「積極的な延命治療は結構です」と言いました。それが彼女の精神に重い負荷をかけてしまったようです。自らが母親の命を終わらせてしまった、と考えたのでしょう。

従兄弟は妻に対して「当然のことを言ったまでで、これを気に病む必要はない。自分も同じ状況なら、同じことを言うだろう」と言っていました。それはその通りです。

私にも似たような経験が…

私もかつて母が入院していたとき、私も主治医に同じことを確認されましたが、私の隣には弟がおり、彼が私に変わって母の延命治療を断ったのです。

しかし、弟が母の延命治療を断ったとき、私の心は穏やかではありませんでした。本当にこれで良いのか、母が生きる可能性はまだあるかもしれないのに…と考えてしまったのです。治療を断った弟が冷たいような気もしました。

ただ、今考えると、やはりあの場ではああ答えるのが一般的だと思います。母の病は誰も気がつかないうちに進み、入院したときにはもう手のつけようがありませんでした。入院してすぐに看護師さんに「もう後1ヶ月くらいでしょう」と言われたくらいです。

治療を受けさせ、無理な延命をしても、それがむごいほどの状況でした。だから今、従兄弟の妻がうつ病を発症したと聞いて、私ではなく弟が答えたことで、私は弟に一番大変な部分を背負わせてしまったのかもしれないと思います。私は弟に母の命の期限を決めさせてしまったのでしょうか。

まあ、母の入院時、私は結婚して家を離れており、弟は母と同居していましたから、弟は医師の質問を自分に向けられたものと思って答えたのでしょう。それでも従兄弟の妻の回復を祈るときは、弟のことを考えるひとときとなりました。

にほんブログ村 主婦日記ブログ 子育て終了主婦へ PVアクセスランキング にほんブログ村

よろしくお願いします。

タイトルとURLをコピーしました