お彼岸がやって来たので、昨日は仏壇の前に飾る分と墓に供える分の花を買いに行きました。仏様の関係の花は、いつも買いに行く花屋さんが決まっています。
スーパーで売っている花よりも値段は少し高めでしたが、ボリュームがあって長持ちするので結局は得だと思って買っていました。何でも値上がりする昨今、花屋さんの花の値段も、少しではなくかなり高めになってしまいましたが…
店内の花が減っている?
昨日は私の前に会計をしている人がいたので、店内を見渡す時間がありました。すると花を入れる冷蔵庫の中身が、以前よりもずいぶんと減っているような気がします。
お彼岸ということで、仏花に注力した品揃えだったのかもしれませんが、それでも花の種類が以前の半分くらいになっているような気がしました。以前は鉢植えの花もたくさん売っていましたが、それはほとんどなくなっており、代わりに古着を売っていたのです。
店主はもともとおしゃれな人です。だから古着を売っているのかもしれませんが、もしかすると花だけでは経営が危ういのかも…と考えてしまいます。
仏花を買っていた花屋さんがなくなっても、当面は別に困りませんが、良い話題を聞くことが減っている今、馴染の店がなくなるのはどうしても不安な気持ちになるし、寂しいです。私が当地に引っ越してきてからのお付き合いですが、それでももう30年です。
30年の間にいろいろ変わったから
その花屋さんは店頭での商いよりも、葬儀場に花を卸すことで利益を得ていると聞いたことがあります。コロナ禍で葬儀の規模を縮小する人が増えて、花を卸すことも減ったのかもしれません。
我が家でもかつてはお寺で法事を行ったことがあり、花屋さんに花を発注したこともありましたが、今ではそんなことをしようとも思いません。どこの家でも同じような変化があったのではないでしょうか。
費用がもったいないし、第一、法事に手間暇をかけるのがもう面倒くさいのです。不景気で人々の気持ちが変わるのも仕方のないことですが、そのしわ寄せが花屋さんに向かうのかもしれないと考えると、この先、もっといろいろなくなるものがあるかも…と考えてしまうのです。
街の中で花屋さんや本屋さんがなくなっていくのを見ているのは、辛いだろうと思います。もともとなければ気にならないのにね。
救いもある?
唯一の救いは、お盆やお彼岸が当地ではまだ大切にされているということです。このときばかりは、大勢の客が花屋さんに行くことでしょう。昨日、私の前に会計をしていた女性は、小菊の花ばかり6000円分も買っていました。
感心するほど、見事な花束でした。
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