現在31歳の我が家の長女ですが、10歳年下の友人がいます。昨日、その現在21歳の友人とメッセージのやり取りをしていたところ、「友人ちゃん、お母さんに子宮頸がんワクチンを9月中に接種しろと言われて、泣いちゃったんだって」と言います。
どうやら9月いっぱいで無料でワクチン接種ができる期間が終了するため、友人に急いで欲しかったようです。私は現場を見ていないのでなんとも言えませんが、お母さんの言い方がかなり圧力的だったのではないかと長女は言っていました。
我が家の娘たちも接種していない
子宮頸がんワクチンと言えば、次女が中学生の頃に定期接種になった記憶があります。当時私は中学校で役員をしていましたが、偶然医療関係者が2人いました。彼女たちは子宮頸がんワクチンが定期接種になって本当に良かったと言い、いつ接種させようかと具体的な話をしていました。
彼女たちは私にも「ゆみこねこちゃんのお家も女の子が2人でしょ。いつ、接種させるの?」と聞いてきたのです。突然新しいワクチンができたからと言って、私は自分が接種するならまだしも、娘たちに率先して接種させようとは思えませんでした。
自分で決めたことなら副反応が起きても諦めがつくでしょう。しかし、私が接種をさせた場合はどうなるのか?乳幼児の頃の定期接種でも、私はずいぶんと悩みました。
結果、感染症にかかることのリスクの方が大きいと判断して、接種に踏み切りましたが、それでも腕が腫れ上がったりするたびに、これで良かったのか?と後悔したものです。
子宮頸がんはある程度大人にならないと発症しません。それならワクチン接種については、自分で判断してもらいたいと私は考えたのです。
自分で考えて接種して欲しい
いつ接種させるのかという問いに対して、私は「まだ、考えていないよ。できれば娘たちが自分で判断して決めて欲しいな」と答えたところ、返ってきたのはこんな答えでした。
子宮頸がんの原因はウイルスで、性行為で感染するんだよ。だから、性行為をする前、今の時点で親が判断して接種させないと…それで予防ができれば一番良いことだと思うよ。
まあ、確かに親の一存でがんが予防できるなら、予防しておいた方が良いのでしょう。しかし、当時は子宮頸がんワクチンの副反応も話題になっていました。身体中に痛みが残り、普通の生活が送れなくなってしまった話も大々的にメディアに取り上げられたのを覚えています。
そんな話があるのなら、なおさら接種には二の足を踏んでしまうと思うのですが…医療関係者の2人にとっては、副反応のリスクよりも子宮頸がんのリスクの方が大きかったのでしょう。
はっきりと言われたわけではありませんが、2人の話しぶりからは、ワクチン接種が親としての責任だという雰囲気を強く感じました。
長女も次女も副反応をとても怖がっているために接種をためらっているようです。そして、母親である私が特にワクチン接種をしなくても、子宮頸がんになっていないことからも、必要性を感じていないようです。
ワクチン接種を勧める気持ちもわかるが
まあ、我が子が子宮頸がんになっても良いと考える親などいないわけで、私は友人のお母さんの気持ちもわからないではありません。お母さんは、今までに何回も「ワクチンを接種して!」と言っているのに、娘(友人)が重い腰をあげようとしないと思っているのかもしれません。
ただ、言うならもう少し早い方が良かった。9月中にワクチン接種を!と言っても、9月は残りわずかで、しかも昨日は土曜日です。本当に接種して欲しいなら平日に言った方が良かったなと思います。
それに成人した娘が接種を嫌だと言っているのですから、無理強いするわけにもいかないのではないでしょうか。多分、お母さんも子宮頸がんワクチンを接種してなくても、今まで生きてこられたのですから。
本当にコロナ禍以降、ワクチンについては人それぞれ考えがあるのだとわかりました。そこに無理やり触れることは、たとえ家族でも仲違いの原因になることもあるんですね。友人の親子ゲンカも、早く収まると良いですが…
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