我が家の次女はもう、10年近く引きこもりをしています。
最近は何かと次女の要求が多くて、私はちょっとうんざりしていました。次女は何か要求があると、私にまず言います。私以外の家族に自分から話しかけることはありません。
まあ、家族が全員仲良しの家庭ばかりではないだろうし、もともと家族の誰とでも話せる人ならば、引きこもりになることもないのかな…などと思っていて、私にあれこれと要求してくるのも仕方のないことなのかな、と思っていました。
けれど最近の要求はエアコンが効かないとか、窓から隙間風が入ってくるとか、遮光カーテンが欲しいとか、部屋の照明をLEDにするから器具ごと交換したいとか…すぐにどこかで買ってきて終わりにできるものではないのです。時間もお金(数万円のことが多い)もかかることばかりを言います。
エアコンの不調から要求が始まった
特にエアコンは効かないなら大変だと思っていますから、次女の言う通りにエアコンクリーニングまでしました。
私はもともと設置して10年以上経っているエアコンをクリーニングしても仕方がないと思っていましたが、次女の強い希望でクリーニングを実行。長女の部屋のエアコンはとても効くようになりましたが、次女の部屋は真夏にはエアコンが効かなくなりました。
エアコンのメーカーにクリーニングを依頼したため、料金は高額でした。それを払ったすぐ後にやはりエアコンが効かないと言われて、夫も怒りが爆発したのです。
夫に当分は買い替えられないと言われてから、次女は『遮光カーテンにすれば良いのでは?』とか『窓を何とかすれば良いのでは?』などと次々と考えて、その度にそれを私に言います。そうして次女は私のようにできる限り安くとは考えません。
気に入らないものを買って後悔するよりは、少しくらい高くても良いものを…と考えるのです。私はそれに手放しで賛成できません。
次女が少しでもアルバイトなどでお金を稼いでいて、自分のお金だけでは足りないと言うなら、援助をしようと思いますが、最初から親に出してもらうつもりなのに、高くて良いものをと望むのはどうなのでしょうか?
いろいろな考えの方がいるでしょうが、私ははっきり言って『ふざけるな!』と思うのです。
今はちょっとひんやりしていますが…
お金の話をするとすぐに私が渋い顔をするので、次女が聞いてきました(このときは照明器具の話でした)。
「一体予算がいくらならいいの?」
私はこう答えたのです。
「いくらって、すぐには言えないんだけど。でも、ウチが今一ヶ月どれくらいの金額で暮らしているかを考えたら、すぐに何万円も出してって言えないでしょう?」
まあ、この会話以外にもいろいろ(こちらも問題)とあったのですが、次女と私の間は現在ひんやりとしています。一応は私も人間なので、同じ屋根の下にいる相手とひんやりとした間柄になるのを喜んではいません。
ですが、今の状態なら次女があれこれと要求してくる心配はほぼないため、少々ホッとしているのも事実です。私は引きこもりの次女に寄り添うどころか、冷戦状態を喜んでいる節さえあります。
引きこもりの家族がいる人のブログを読むと、みんな優しいんですよね。なんで、私は次女に寄り添えないのかと思います。ずっと引きこもっている生活、次女だって辛いはずです。
私にしか言いたいことを言えないってわかっているのに、それを受け止めるのがもう嫌だって思っているんです。また、なしくずしに元の状態に戻って、いろいろと要求されるんだろうか…それも嫌だと思っているのが現在の私です。
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