先日、きょうだい間格差について、私が思ったところを書きました。
新聞記事(個人の体験)が考えるきっかけになったのですが、最終日には専門家(社会心理学の教授)の考えが掲載されていました(これ、有料記事になっていました…)。
きょうだいは仲良く、は幻想?
この方によるときょうだい同士というのは、生まれたときから親の愛情を奪い合うライバルです。上の子はある日見知らぬ赤ん坊が登場して自分の立場が脅かされるし、下の子は生まれた時にはすでに上の子がいて、何かにつけて自分のジャマをしようとします。
その関係性をわかっていれば、子どもに「私とお姉ちゃん、どっちが好き?」と聞かれたとき、「両方とも大好き」と言っても、満足感を与えられないこともわかるのです。教授は「あなたが一番好き」と答えるべきだと言っています。
そもそも平等に愛さなくて良いし、そんなことはできないわけです。だから、きょうだいは仲良くするべきだと思い過ぎない方が良いらしいです。仲良くできたらラッキーだ、くらいの気持ちでいた方が親の精神の健康にも良いようです。
きょうだいは仲良く、を手放すとラクになる
私はここ数年来、長女と次女の関係について悩んできました。
同じ家にいながら、どうしてこんなことになったのか…そう思うと本当に悲しかったです。大豪邸に住んでいるわけでもないのに、平気で何年も顔を合わせないなんて、一体どういうつもりなのかと次女に腹も立ちました。
しかし、教授の記事を読んだときに、腑に落ちました。次女にとって長女は生まれながらのライバル。しかも、引きこもりの自分に比べて、長女は外に出て仕事もするし、友人と出かけて楽しそうに過ごしています。
面白くないのも当然かもしれません。しかも私は、上の子の寂しい気持ちばかりを考え、生まれながらにきょうだいがいる下の子の気持ちをあまり考えませんでした。下の子を生もうと思ったのも、上の子にきょうだいがいた方が良いという気持ちからだったのです。
きょうだいは仲良くするべきだという考えは、もう捨てた方が誰のためにも良いような気がします。教授は家族の間のことに、○○であるべきだ、という考えを持ち込むと、最終的に病むことになるかもしれない、とも言っています。
本当にその通り。ただ、私に染みついているきょうだいは仲良く、という考えはなかなかなくならないでしょうが。この考えにしばられなくなったとき、私は本当にラクになれると思います。
きょうだい間格差についてちゃんと考えると、子どもだけでなく親もラクになれるみたいです。まあ、私の母なんか「きょうだい同士、いつまでも仲良くしてね」とエンディングノートにわざわざ書いてありました。
自分が死んだ後の安心材料として、きょうだいが仲良くして欲しい、と言うのはあるような気がします。私と夫にはもうその安心材料はないんだな…


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