写真に悩まされる

タブー

家族がいる人、特に子どもがいる人は、部屋に写真を飾ることがありますね。
我が家も例外ではなく、子どもの小さい頃の写真を写真立てに入れて、リビングとキッチンの境のカウンターの上に飾ってあります。

飾ると劣化するけど…

楽しい思い出の1枚、かわいい我が子の姿、飾りたくなる気持ちは私も痛いほどわかりますが、ずっと同じ写真を飾っていると、紫外線などで劣化してきます。写真立て自体も劣化して壊れてしまう場合があります(特にプラスチック製は劣化が激しいようです)。

でも、部屋に飾らずにアルバムに収めてしまうと、今度は手に取らなくなります。
つまりしまい込んで、ないのと同じことになってしまいます。私の子どもの小さな頃は、まだデジカメが普及しておらず、必ず試し撮りをしていました。アルバムには同じような写真が2枚ずつ入っていたものです。

何年か前に同じような写真が2枚ある場合は、子どもの写真であっても容赦なく捨てました。
自分の若い頃の写真も、思い入れのないものはすべて燃えるゴミに出しました。
写真は、資源ごみにできないと思ったし、今自分が見ないものを、更に取っておいても私の死後に誰かの仕事を増やすだけだと感じたからです。

子どもは思い出にとらわれない

子どもの写真も、本人たちが捨てても構わないといいました。今元気でやっているのだから、小さい頃の思い出にとらわれなくてもよいというのが、子どもたち(現在26歳と23歳)の意見です。
ありがたくその意見を尊重して、子どもたちの作品や手紙なども処分しました。

飾っても、しまい込んでも心の負担になることが多い写真ですが、私は写真の数をかなり減らしたことと、劣化した写真立てを処分したことで、かなりスッキリしました。これからは、なるべく写真を撮らないように気を付けて生活したいです。

しまっても大変なことに

ちなみに私は昔のアルバムをすべて納戸の中に収納していましたが、ゴキブリに悩まされる原因になりました。何回掃除しても、アルバムの周りにはゴキブリが死んでいましたし、ゴキブリがいた証拠のような茶色い汚れがたくさん付いてしまいました。

本当に大切なものは納戸にしまいっぱなしにはしないでしょうから、納戸に収納しようと思った時点で、私はもうアルバムに用はなかったのかもしれません。処分するときには、心が痛むかもしれませんが、実際にしてみると意外に平気なものですから、ぜひ勇気を出して写真を処分してみてはいかがでしょうか。

考え方を変えれば、できるかも

処分するというと後ろ向きに感じる人は、お気に入りをえらぶと考えてもよいのではないでしょうか。今、天皇の肖像を燃やすという表現が、不敬にあたると世間では問題になっています。
自分の祖父の写真なら燃やせないだろうという意見もあるようですが、すべての写真をずっと持っていないといけないのは、それこそ心の負担になります。

ゴミとして捨てるよりは、燃やす方が敬意が感じられます。日本では昔から、ゴミとして捨てられないものをお焚き上げと称して、燃やして処分してきました。そこには尊いものを天に還そうとする気持ちがあるようです

もし、写真を処分することが、そんなに非人間的であるというのが世の中の常識なら、写真を撮る前にもっと考える時間が欲しいですね。要らなければ捨てる自由も人間には必要です。先に捨ててはダメだといわれたなら、私は絶対に写真は要らないというに違いありません。

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