「義母も私も変わってしまった」というブログ記事を読んでいて、私にも似たようなことがあったな、と思い出しました。夫の祖母と同じ敷地内に住んでいたとき、突然祖母は人格が豹変したかに感じられることがあったのです。
祖母も突然泣き出した
記事を書いたゆり子さんは、用事があってお姑さんに会いに行ったときに、いきなり玄関で「会いたかった~!」と、泣かれてしまったそうです。祖母の場合はいきなり私に向かって「〇〇(同居している、夫の弟の名前)が死んだ~!」と泣いたのです。
祖母が泣いたことよりも、〇〇くんが死んでしまったのか、とそちらの方に驚いた記憶があります。結局黙って外泊したのが、寂しかったのか心配だったのか、とにかく2~3日夫の弟の顔を見られなかったために「死んだ」という衝撃の言葉になったようです。
今までの人柄からは想像もできないような言葉や態度が出ると、とても怖いのですが、年を取ったり、病気で弱っていると誰でもそうなる可能性があるようです。夫の祖母だけでなく、私の実の母も病気になって弱ってきた時に、ずいぶんとおかしなことを口にするようになりました。
こうした時に、夫はそれはボケただけだと言い張り(そうすればそれ以上自分で考えなくて済みますから利口といえば利口です)、自分がボケたら自覚はできないから、気楽で良いなどと言っています。
年を取るのは大変そうだと思ってしまった
でも、自分に自覚はなくても、祖母も母も誰からも受け入れてもらえない寂しさがあったような気がします。周りの人が理解できない世界に入りこんでしまった祖母と母は、認知症だという自覚はなくても、誰とも意思が通じないことはわかっていたように思うのです。
私は2人を見ていると、これから自分が死んでいくだけでも寂しいことなのに、その上一人ぼっちの世界でその寂しさと付き合うのかと思って、とても嫌な気持ちになりました。
祖母は亡くなって20年経ちます。母も5年前に亡くなりました。母が亡くなった時には、次は自分だと思ってまたまた嫌な気持ちになりました。
寂しさや苦しさから抜け出した穏やかな生活を
ゆり子さんは現在お姑さんと同居の上、介護をなさっているそうです。お姑さんの、寂しさや苦しさから抜け出して、安心して穏やかに過ごされている様子が、ゆり子さんの文章からも伝わってきました。
今がんばっているゆり子さんだから、きっと私のような嫌な思いを味合わないはずです。お姑さんだけでなく、ゆり子さんも穏やかに幸せに時を過ごして欲しいと思いました。
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