私は今年で閉経してから6年目に入ります。閉経の前後5年ずつ、計10年が更年期だと言われているそうなので、私の更年期は一応終わりを告げたということになります。
更年期の前からおかしなことが
誰でも更年期にはいろいろと思うことがあるでしょう。年齢的にも疲れが見えやすい頃ではないかと思いますが、私の場合、更年期に突入したから、急に不調を感じたわけではありませんでした。
今、思い返してみると私は生理前に毎月とてもイライラしていたようです。そのとき自分がイライラしているという自覚はありませんでした。目の前の相手が、自分に嫌なことを言う、嫌な態度を取るから、私がイライラさせられるんだと思っていたのです。
そのときにお付き合いをしていた人とも毎月のようにケンカをしていました(それは現在の夫ですが…今考えると、大変申し訳ないことです)。
今はPMSという言葉も広く認知されているようですが、私が20代の頃には、そんなことを知るよしもなく、自分のイライラの原因が生理の前のホルモンの影響によるものだとは思いもしませんでした。
もし、生理に関係があることを知っていても、当時の私はきっと生理なんかに負けてしまう自分を責めて、一層嫌いになったと思います。
私は生理の悩みと言えば生理痛や生理不順のことだと思っていましたから、自分のイライラのことはそういう性格なのだと思っていました。気分に浮き沈みがあるのは恥ずかしいことだと思っていたのです。
実はホルモンに踊らされていた?
しかし、そろそろ自分の更年期のことが気になりだした頃に、自分のかつてのイライラはまるで更年期のようだったと気が付いたのです。そして、それに気がつくと思春期の娘たちが周期的に落ち込んだかと思うと、こちらが驚くほど明るくおしゃべりをしていることにも気が付きました。
そして、これは更年期も思春期も、ホルモンに踊らされているのだと実感。娘たちのことを気遣うとともに、かつて自分を生理なんかに負けた恥ずかしい人間だったと思ったことを反省しました。
自分の身体に起きていることを知ろうとしないで、自分はそういう性格なのだと片付けようとしていたのですから、不勉強も良いところです。できることなら、若い頃の自分にアドバイスをしてあげたいです。
あんた、そろそろ生理になるよ。夜ふかししてないで、早く家に帰ってゆっくり過ごしなさい。彼氏とケンカなんてしても、何の足しにもならないよ。一晩ゆっくり眠ったら、また気が変わるはずだよ。
嬉しかった閉経
そんなことを考えた結果なのか、更年期と言われる年代になっても、私はそれほど深刻な不調を感じずに過ごすことができました。人間はホルモンの影響を受けるものだとわかっていると、不調をそれほど深刻に受け取らなくなるのかもしれません。
もちろん、まったく何もなかったわけではありません。急に身体がほてって、寒い季節なのに暑くてたまらなくなったことがあります。逆に冷えがひどすぎて、しもやけになってしまったこともあります。
また、閉経の直前は生理不順になって、予期せぬ出血に驚かされることもありました。医者にいったこともありますが、「まあ、そろそろ閉経ですからね~」と言われただけで終わってしまいました。
実際に閉経はすぐに判断されるのではなく、最後の生理から1年以上出血しなかったら閉経なのだそうです。51歳のときに閉経して、1年何事もなく過ぎたときには、これでもう出血しないんだ、と思い嬉しかったです。急に生理用品が必要になった慌てることもないですから。
まあ、それほど問題がない穏やかな更年期を過ごすことができたのではないでしょうか。
現在は?
生理がないので、生理前のイライラもなくなりました(勝手に自分でそう思っているだけかもしれません)。しかし、更年期障害とは女性ホルモンが減っていく過程で起こるものだそうですから、今ほとんど症状がない私は、女性ホルモンがすでに減ってしまった状態なのでしょう。
そうすると今度は男性並みに生活習慣病のリスクがあがると聞いたことがあります。一難去ってまた一難ということになるのでしょうか。女性ホルモンはいつかは減ってしまうものですから、これは受け入れるほかはありませんね。
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